ロビー・ウィリアムス

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ロビー・ウィリアムス

待望のニュー・アルバム日本発売!オリジナル・アルバムとしては約2年半ぶりの5th 。
ガイ・チェンバースとの強力タッグも健在!
あの「エンジェルス」を凌ぐ名バラード「Feel」を含む全14曲!

(初出『Groovin'』2003年2月25日号)

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 "最もセクシーな男性""バレンタインデーを共に過ごしたい男性"等々、イギリスのそのテの人気投票の常連であるロビー・ウィリアムス。本国ではあのベッカム様と並ぶセックス・シンボルらしい。逞しい肢体にキュートな笑顔、そして匂い立つフェロモン…日本人の感覚としては好き嫌いが分かれるトコロだが、オスとしての魅力は否定できないのも確か。スーパー・ボーイズ・グループ、テイク・ザット脱退後、ドラッグ・アルコール・女…というお決まりのフルコースを制覇(?)した彼は、本人自ら "失われた2年間"と呼ぶ不安定な時期を乗り越え、'97年にシングル「エンジェルス」で奇跡的な復活劇を遂げる。その後の快進撃は言わずもがな。イギリス最大級のロック・フェス"グラストンベリー・フェスティバル"への出演や、「ROCK DJ」のセンセーショナルなプロモーション・ビデオ、更にカイリー・ミノーグ、ニコール・キッドマンといった大物アーティスト・女優との共演で話題をさらう一方、2002年のブリット・アワードでは記録破りな13個目のアワードを獲得。今や名実共に英国を代表するエンターテイナーである。
 そんな"Escapology(閉じ込められた状態から抜け出す奇術)"であるロビーのニュー・アルバムが完成した。映画「ブリジット・ジョーンズの日記」のエンディング曲「ジョーンズ嬢には会ったかい?」を含むスタンダード・ナンバーのカヴァー集『スウィング・ホエン・ユーアー・ウィニング』から約1年、オリジナル・アルバムとしては約2年半ぶりの待望の5thアルバムである。海外では既に11月に発売され、世界各国でゴールドディスクを獲得している。3rdアルバム『シング・ホエン・ユーアー・ウィニング』より更にロック色を強く打ち出した本作は、「スタジオでの生録音テイストを大切にしたかった」というだけあって、ロビーの一挙手一動足が肌をかすめるような仕上がりだ。ソロ・デビュー以来、強力タッグを組んできた作曲者/プロデューサーのガイ・チェンバースとのコンビネーションも今まで以上にシックリとこなれてきた感じ。ロックをベースに、カントリーやR&Bの要素までふんだんに盛り込んだサウンド・クリエイトは、"野生的でありながら繊細"なロビーの声の魅力を最大限に引き出している。彼とのコンビが続く限り、キング・オブ・ポップの座は不動であろう。本作からのリード・シングルである「Feel」は、美しいピアノの旋律と情熱的なヴォーカル・ラインが印象的なバラードで、ロビーの十八番といったところ。イギリスの国民的ナンバーとなった「エンジェルス」に続き、バラードの定番曲となりそうな傑作だ。また、プロモーション・ビデオでは、恋の噂もあったハリウッド女優ダリル・ハンナと共演。こちらも大きな話題となりそう。なにより、PVで見せるロビーのカウボーイ姿に世界中の女性が骨抜きになること必至だ。
 今春にはプロモーション来日の予定もあるという。英国を代表する超一流のエンタテインメントを目の当たりにできる日も近そうだ。「元テイク・ザットの…」なんていう枕詞はもう必要ない。彼の存在はもはやそれ以上なのだから。

Text by 池 佐和子

『エスカポロジー』
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CD
東芝EMI
TOCP-66132
2月26日発売
¥2,427(税抜)

オリジナル・アルバムとしては約2年半ぶりとなる5th。リード・シングル「Feel」は、日本テレビ系「あんぐら☆NOW!」「ろみひー」「優香&ビビアンのムチャ修行」の2月度エンディング。「Nan's Song」はテレビ東京系「そして音楽が始まる」2〜3月度エンディング。

【ロビー・ウィリアムス 日本オフィシャルサイト】http://www.emimusic.jp/artist/robbie/

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