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"夏"のTUBEから"四季"のTUBEへ…春・夏・秋・冬をテーマにしたシングル4部作の第1弾は、
新しい恋の予感を優しく綴った春の陽射しのようなラヴ・ソング。
巡る季節と共に繰り広げられるTUBEの新たなる冒険に期待は膨らむ!

(初出『Groovin'』2003年3月25日号)

TUBE-A.jpg 自他ともに認める日本一の夏男集団・TUBE。毎年恒例のスタジアム・ライヴや作品の発表など、活動時期はやはり夏が中心という印象である。冬空の下で「寒い寒い」とブ厚〜いコートの前を合わせるより、彼らに似合うのは炎天下での真っ白いTシャツ、そして海辺の風にたなびくアロハ。あのスコーンと突き抜けたTUBEサウンドは蒸し暑い日本の夏に欠かせないアイテムだ。それこそ夏の風物詩であり、国民的サマー・ソング。食堂の店先の「冷やし中華始めました」という貼り紙同様、彼らの新曲リリースを合図に一斉に夏が始まる…そんな感じさえある。ところがところが。昨年あたりから少々様子が違うようで、我々が持つイメージや固定観念なんて何のその、彼らは実に自由な活動ぶりを見せてくれている。2001年末に発表された7年振りのバラード・ベスト『Melodies & Memories II』はまさしく"冬"のリリースであったし、それに続くように、ヴォーカルの前田亘輝が約4年ぶりのソロ作品『Always』を発表。昨夏に発売されたシングル「I'm in love you, good day sunshine」は、「夏を抱きしめて」や「あー夏休み」の流れを汲む、いわばTUBEの王道ともいえるナンバーだったが、今までのサウンドにはなかったループを導入するなど新しい挑戦が随所に見られた。そして連続リリースされた「風に揺れるTomorrow」は、シングルとしては久々の本格的なバラード。真夏に聴くTUBEのバラードは、例えば花火大会の帰り道とかキャンプで迎える夕暮れとか…そんな夏特有のキュンとした切なさにも似ていて、何とも言えず印象的であった。続くアルバム『good day sunshine』では、打ち込みを前面に押し出したナンバーも多く、"新しいTUBE"を強くアピールする作品に。また、W杯公式アルバムへの参加や、前田がソルトレーク・オリンピックでキャスターを務めるなど、自分達のフィールド外での活動にも精力的で、何事にも捕らわれない自由な姿勢が目を引いたTUBEの2002年であった。
 さて、そんなTUBEが春・夏・秋・冬をテーマにシングル4部作を発表する。夏のTUBEから四季のTUBEへ。そう、1年を通して思う存分TUBEを堪能できてしまうワケなのだ。ちょっとワクワクするようなプロジェクトじゃないですか!そのプロジェクト第1弾であり、2003年最初のシングルとなる「青いメロディー」が4/16にリリースされる。彼らのシングルとしては珍しくアコースティックな風合いのナンバーで、既にフジテレビ系「めざましテレビ」のテーマソングとしてOA中だ。新しい恋の予感を優しく綴った、まさしく春の陽射しのようなラヴ・ソング。前田の情感豊かなヴォーカルと、春畑による流麗なギターの旋律が切ないくらいに心に染み入ってくる。
 第1弾の"春編"では甘く繊細な一面を見せてくれた彼らだが、第2弾の"夏編"は、一体どんなシングルになるのだろうか。お得意のドライヴ感溢れるアッパー・チューン?壮大なバラード?それともまだ私達が出会ったことのないようなTUBE流サマー・ソング?これから巡ってくる季節と共に繰り広げられるTUBEの冒険に、期待は膨らむ一方である。

Text by 池 佐和子

『青いメロディー』
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Maxi Single
Sony Music Associated Records
AICL-1412
4月16日発売
¥1,165(税抜)

春・夏・秋・冬という四季をテーマにしたシングル4部作の第1弾。新しい恋の予感を優しく綴った、春の陽射しのようなラヴ・ソング。アコースティックな風合いのサウンドと、情感豊かな前田のヴォーカルが温かく響く。フジテレビ系「めざましテレビ」テーマソングとしてOA中。

【TUBE OFFICIAL WEBSITE】http://www.tube.gr.jp/

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