編集長のおすすめ!

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 今月もお薦めしたい作品が色々とありますので、いつものレコ評形式でお届けします。先月ご紹介出来なかった2〜3月発売のものも加えてセレクトしてみましたが、この他にもリイシュー盤などが色々とリリースされていますので、店頭で是非チェックしてみて下さい!

Text by 土橋一夫(編集部)
(初出『Groovin'』2003年4月25日号)

ザ・シー・アンド・ケイク
『グラス』
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CD
HEADZ
THRILL-JP 4/HEADZ 6
5月1日発売
¥2,000

前作『ワン・ベッドルーム』が好セールスをマークし、1月には3度目の来日ツアーも成功させた彼らが、早くも新作を。本作は新曲4曲+リミックス3曲を収録したミニ・アルバム。しかしただのミニではない。これら7曲に加え『ワン・ベッドルーム』収録曲「サウンド・アンド・ヴィジョン」の映像も楽しめる!その上日本盤のみ、来日時のライヴ2曲をボーナス収録予定!

ワンダーミンツ
『恋する気持ち』
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CD
ポニーキャニオン
PCCY-01645
発売中
¥2,427

ここ数年ブライアン・ウィルソンのツアーに参加し、ビーチ・ボーイズ・ファンにもお馴染みのワンダーミンツ。昨年9月にアメリカで発売された本作が、ボーナス1曲を追加し日本でもリリースに。従来からのパワー・ポップ的志向に加え、ブライアンやイーヴィ・サンズ参加の楽曲など多彩で、ブライアンとの仕事がいい形で具現化した好作品。

ヤナ・コブコヴァ
『ヴォーカル・ヴァーチュオソ "コレクション1977-1997"』
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CD(2枚組)
em RECORDS
EM1035DCD
5月1日発売予定
¥3,500

さすがエム・レコード!と言いたくなるほど充実した内容の本作は、ヨーロピアン・ジャズ・ヴォーカリストの中でも圧倒的な存在感を誇るチェコのヤナ・コブコヴァの仕事を20年分集めた2枚組ベスト・コレクション。スキャットを武器にポピュラーから現代音楽まで、自在に歌いこなす彼女の魅力を堪能できる1枚。カフェ・ミュージック・ファンはもちろん必聴。

ジョージィ・フェイム
『ジョージィ・フェイム・フォー・カフェ・アプレミディ』
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CD
ユニバーサル インターナショナル
UICY-1156
発売中
¥1,905

好評のカフェ・アプレミディのコンピレーション盤シリーズに、アーティストごとの作品集が新たに登場。ダスティ・スプリングフィールド編、ブロッサム・ディアリー編と共にリリースされた本作は、文字通りジョージィ・フェイムの64〜66年(英コロンビア時代)と74〜77年(アイランド時代)の作品からコンパイル。グルーヴ感がたまらない良質な作品ばかりで、彼への入門編としてもグッド。

カジヒデキ
『ファンタスティック・ゲーム』
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Maxi Single
felicity
MTCD-1013
5月8日発売
¥1,000

現在はロンドン在住のカジヒデキが、タンバリン・スタジオでエッグストーンとの共同プロデュースにより完成した新曲をリリース。本作はSKY PerfecTV!の「ワールドサッカーニュースFOOT!」エンディング・テーマとしてO.A.中で、7月に発売を予定している初のベスト盤からの先行カット。しかもC/Wはそのベストに未収の「夏物語(Single Version)」と「SIESTA」。

冨田ラボ
『眠りの森 feat.ハナレグミ』
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Maxi Single
東芝EMI
BFCA-80012
発売中
¥762

最近話題の冨田恵一氏の「冨田ラボ」による多彩な作品を集めた、初ソロ・プロジェクト・アルバム『シップビルディング』が好評だが、そこからシングル・カットが実現。本作「眠りの森 feat.ハナレグミ」はアルバムの中でも大好評だったナンバーで、このマキシには何とそのPV映像も収録。しかもここには、ハナレグミ(永積タカシ)、冨田恵一、作詞の松本隆が出演!必見です。

空気公団
『こども』
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CD
coa records
COAR-0021
発売中
¥2,381

2ndフル・アルバムとなる本作は、独特の空気感と色彩を閉じこめた空気公団の最高傑作!と言い切っても差し支えない程充実した1枚。優しさ溢れるサウンドとヴォーカルはもちろんの事、彼ら独特の浮遊感と美しいメロディの楽曲が並び、温かな心を取り戻せるそんな作品。NHK教育ドラマ愛の唄「パパ・トールド・ミー」のエンディング・テーマ「おかえりただいま」もボーナス収録!

rural
『トカイノトナカイ』
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CD
さくらミュージック
エンタテインメント
KJCS-5001
5月5日発売
¥2,000

ドリームズヴィルから発売のコンピ『ようこそ夢街名曲堂へ!』にもブリンズレー・シュウォーツのカヴァーで参加した女性3人によるバンド"ルラル"の、フル・アルバム。L⇔Rに触発されて音楽を始めた彼女達らしく、そのルーツともなった60'sポップスやブリティッシュ・ロック、そして大好きな80'sポップスなどのエッセンスが散りばめられた煌びやかな作品。これからの活躍が楽しみ!

樋口康雄
『ミュージック フォー アトム・エイジ』
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CD
Sony Records Int'l
SICL-52
発売中
¥2,400

今年はアトムの生まれた年…ということで関連商品が次々発売される中、注目したいのが本作。PICOこと樋口康雄作曲による作品を集めた本作は出色の出来で、80年代に作曲されながら未発表だった幻の主題歌「地球の歌」も収録。また作詞:伊藤アキラ、編曲:ゲイリー芦屋、歌:ヤング101+シンガーズ・スリーという「Beep beep beep!」は、ソフト・ロックやナイアガラ・ファンも感激の1曲。

ステージ101
『ヤング青春の日々』
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CD(2枚組)
Sony Music House
MHCD-240〜1
発売中
¥2,838

樋口康雄とくれば、この作品も見逃せません!ということで、彼がメンバーとしても活躍していたNHKの番組「ステージ101」のベスト盤をご紹介。最近は日本版ソフト・ロックとして再評価されているステージ101関係の音源の中から、本作はソニー原盤を中心にセレクトされた作品集。サイモン&ガーファンクルなどの日本語カヴァーも、今なら新鮮に響きます。70年代という時代の躍動感を是非!

石川セリ
『SERI sings PICO〜パセリと野の花+13』
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CD
ウルトラヴァイヴ
CDSOL-1070
発売中
¥2,500

もう1枚、石川セリが歌う樋口康雄作品集もリリースされました。本作は彼女の1stアルバム『パセリと野の花』に、シングルやデモなど13曲をプラスした充実の作品集。豊かな表情が魅力的な彼女の歌声に加え、樋口康雄による美メロと秀逸なアレンジは、今聴いても古さを感じさせません。しかも石川セリ×樋口康雄による対談などブックレットも充実しており、まさにリイシューのお手本。

黒木真由美
『12のらくがき』
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CD
ヴィヴィド
VSCD-3723
発売中
¥2,500

3/30のT-FM「SUNDAY SONG BOOK」でもO.A.されていましたが、黒木真由美の75年の1stアルバム『12のらくがき』がリイシューされました。ここには山下達郎の初めての提供曲「恋人と呼ばれて」「北極回り」(共に作詞:喜多條忠/作曲・編曲:山下達郎)が収録され、しかも演奏はシュガー・ベイブの寺尾次郎、上原裕、村松邦男+矢野顕子というメンツ。ファンは要チェック!

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