BON-BON BLANCO

夏は絶対ボンブラ！
最高にキュートなラテン・ガールズ・グループのニュー・シングルが到着。
情熱的なパーカッションと切ないヴォーカル・ラインにもうクラクラ！

（初出『Groovin'』2003年5月25日号）

　「ボンブラってイイなぁ」…友人N氏からそんな言葉を聞く。N氏は元レコード店バイヤーという経歴もあり、邦楽から洋楽まで分け隔てなく様々な音楽を聴くし、ジャンルの守備範囲は相当広い。そんなN氏の言う事を常々参考にさせてもらっている私は、当初"カワい子ちゃんグループ"という印象しか持っていなかった彼女達の事が気になって気になって…。で、拝見させていただきましたよ、3rdシングル「愛のナースカーニバル」と4thシングル「涙のハリケーン」のプロモーション・ビデオを。コレがですね…とってもイーんです！とんでもなくキュートなんです！N氏のアンテナ感度はやっぱり良好！と再認識した次第です。ボンブラの魅力を一言で言うならば、何はともあれ"スカっと感"。爽快なラテン・サウンドはもちろん、屈託のないANNAのヴォーカルや、長〜い手足から繰り出されるキレのあるダンス・ステップ、パーカッション楽器をコケティッシュに操るパフォーマンス…観ているだけで本当に晴々とした気分になれる。そして何よりその分かりやすさ、小難しいコト一切ナシの直球勝負。やっぱりエンターテインメントはこうでなくっちゃ。湿度高めの昨今のJ-POPシーンに、ジリジリ焦げるくらいの熱風を吹き込んで欲しいものです。
　そんなボンブラこと、BON-BON BLANCOのニュー・シングル「バカンスの恋」が完成した。"ひと夏の恋"をテーマに、揺れ動く女のコの微妙な感情を情熱的なリズムに乗せたサマー・チューンだ。切ないヴォーカル・ラインと激しいラテン・パーカッションが織り成すグルーヴは、まさに彼女達の真骨頂！夏の定番ソングとなりそうな1曲だ。C/W「The sea of the time」は、ヴァラエティー豊かなラテン・サウンドで好評を博した1stアルバム『BEAT GOES ON』の収録曲で、ファンの間で人気の高いバラード・ナンバー。こちらは、「バカンスの恋」とは対照的に、一途な恋心を静かに綴ったラヴ・ソング。彼女達のもうひとつの魅力といえるのが、こういった繊細なバラードなのかもしれない。5thシングルとなるこの作品で、今年の夏はボンブラ・ブームを巻き起こして欲しい！"いけてる（BON-BON）じゃじゃ馬（BLANCO）"の快進撃はまだまだ続きそうだ。

Text by 池佐和子