MY BEST CHOICE!

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第39回 
幸本欣之(すみや静岡平和町店)

(初出『Groovin'』2003年5月25日号)

 「DO YOU SEE THE LIGHT?」「君には光が見えたかい?」僕にとってまさに衝撃の1枚である。光が見えたのである。最初はTVだった。「ゴールデン洋画劇場」だ。打ちのめされた。ブルース・ブラザーズにではなく、レイ・チャールズにだ。スゲエ!スゲエぞ!おおおっ!あの動き!かっこいい!これがブルースなのか?いや、ソウルだ。彼こそソウルマンだ!と言うわけで、沢田研二がヒーローだったジュリー人生が終わりを告げ、黒く長いソウル人生の始まりとなった。早速サントラを購入。聴きまくった。
 このサントラ『ブルース・ブラザーズ』を中心として、レイ・チャールズ、ジェームス・ブラウン、アレサ・フランクリンのアルバムを聴いた。かっこいい!どんどんはまってゆく。オーティス・レディング、サム&デイヴ、スティーヴィー・ワンダーにジャクソンズ。スウィートなソウルも聴いた。カーティス・メイフィールド、レイ・パーカーJr.、マーヴィン・ゲイにリンダ・ルイス。そんな中、レイ・チャールズ来日の知らせが!行くしかない!で、行きました「ブラック・ヘリテッジ・フェスティバル」。
 レイ・チャールズを始めB.B.キングや多数のブラック・ミュージックのアーティストたちが勢ぞろい。やっぱりレイ・チャールズはかっこいい、と思っていたら、出て来やがった!スゲエ奴らが!その名もダーティーダズンブラスバンド。これでセカンド・ラインにはまった(ホーン隊のかっこよさにあらためて感動)。その後はもうレゲエ、スカ、ヒップ・ホップ、アシッド・ジャズ、ゴーゴーなど黒い音にどっぷり。もちろんブルースにも。
 こうやってあらためて考えてみると、始まりはブルース・ブラザーズなんだなあとしみじみ思う。最後に…Respect to ジョン・ベルーシー&ダン・エイクロイド(吹き替えをした、せんだみつお&小野ヤスシにもね)。


*なお次回は、栗原 淳氏(すみや鎌倉深沢店)が登場します。お楽しみに。

O.S.T.
『ブルース・ブラザーズ』
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CD
ワーナーミュージック・ジャパン
AMCY-3052
¥1,700(税抜)
発売中

ブルース・アルバムと言うことだが、ブルースだけではなく、ソウルやジャズ、ロックン・ロールまで入ったお得なアルバム。特にM-9:キャブ・キャロウェイの「ミニ・ザ・ムーチャー」は絶品!他にもM-3、5、10、11とおなじみの名曲がずらり!オリジナルとの聴き比べも楽しい。

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