KICK THE CAN CREW

ARTIST PUCK UP

KICK THE CAN CREW

ポップもファンクも全部俺らに任せてくれ!久々のキックのニュー・シングルは、
ファンクネス丸出しのキュートなパーティー・チューン。
老若男女をロックする、これがKICK THE CAN CREWのネクスト・レベル!

(初出『Groovin'』2003年7月25日号)

 昨年は怒濤のリリース攻勢。そのトドメとして元旦に発売されたビッグ・ヒット・アルバム『magic number』から早8ヶ月。焦るリスナーの悲鳴を察知してかようやく出る。日本で最も次の一手が待たれていたグループのニュー・シングルがついに出る!「待たれてんだろうなぁとは思ってたんですけどね。そう言われれば結構お待たせしちゃいましたね。でも待たせただけあるものは確実にできましたよ。」(KREVA)
 メジャー・デビュー以降、初めてこれだけの間隔を空けてのリリース。当人たちに不安やプレッシャーはなかったのだろうか?「ぜんぜんないですよ、そんなの。だってその間も全国ツアーやってお客さんの感触を確かめてたんだし。KREVAはKREVAで、止めても聞かないぐらい何曲もすげぇいいトラック作ってきてたしね(笑)。」(LITTLE)
 そうなのだ。アルバムのヒットと全国ツアーで得た自信が確信に変わった。この8ヶ月はそんな期間だったのだろう。それを伸びやかに形にしたのがこのシングル「性コンティニュー」。「コンティニューでいいんだって思えたっつーか、コンティニューしかできないっつーかね(笑)。これしかできないのかもしんないけど、やっぱこれがいいでしょ。」(MCU)、「ただ、やっぱやり続けてるぶん成長はしてるトコはあってさ。発想から形にするまで紆余曲折なく直結できるようになった。しかも結果オーライじゃなくて自信を持ってお奨めできるよ。慢心かどうかはみんなが聴いて確かめてくれればいいし。」(KREVA)
 さらりとそこまで言ってのけるこのシングル。ホーン・セクションとユニゾンのキュートな女声コーラス。跳ねるようなファンクネス。そして高らかなるマイクロフォン讃歌?まさしくこれぞヒップホップ。しかしそれだけじゃない。どこかに何かの魔法がかかってるかのようなのだ。これはもう、スタンダードのポップとしても機能するネクスト・レベルの発明ではなかろうか。「ははは。それもまた大袈裟な物言いだね。普通に"いい曲"とかで十分嬉しいっすよ。俺らヒップホップは大好きだけど、呼び方はどうでもいいって思ってるしね。それよりもね、カップリングのリリックにも書いたんだけど、ライヴ観にきてくれる少年の期待に恥じないようにって。そう思ってるだけなんだよね。」(KREVA)
 確信をもってこんな魔法をかけられるなら、彼らにはもう怖いものなどないだろう。これからとてつもないことをしてくれそうな予感がひしひしと感じられるのだ。「間違いないね。間が開いたからってわけじゃないんだけど、自信ある曲がいっぱいたまってるから今年の残りはガンガンいきますよ。年末にはアリーナ・ツアーも決まってるし。仕事中毒の面目躍如ですよ(笑)。」(KREVA)、「デカいってことだけに意義があるんじゃなくてね。ただ、なんかまだ俺らが見てない、みんなに見せられてないおもしろいことがそこにあるような気がするから。だったら守りに入るわけにもいかないでしょ。」(LITTLE)
 にわかに慌ただしくなるキック周辺。音楽シーン全体をも揺るがすやもしれぬ彼ら第一波のニュー・シングル、必聴!

Text by 北川 毅

『性コンティニュー』
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Maxi Single
ワーナーミュージック・ジャパン
WPCL-10027
8月6日発売
¥1,000(税抜)

オヒサシブリブリニコニコチンチン!毎度お騒がせするキックのニュー・シングル。今回も例に違わずお騒がせ。ファンキーかつキューティーな前代未聞のヒップホップ。年齢性別不問のオールラウンダー。まさしくニュー・スタンダードの誕生です!

【KICK THE CAN CREW Official Web Site】http://www.kickthecancrew.com/

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