MY BEST CHOICE!

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第41回 
深沢政秋(すみや静岡平和町店店長)

(初出『Groovin'』2003年8月25日号)

 僕がこのアルバムを聴いたのは、1972年、高校3年吹奏楽部の演奏会に「BIG BAND JAZZ」をやることになり、顧問に進められ聴いたのが初めてでした。僕にとって初めて演奏するJAZZであり、その後の人生に大きく関わってくることになったアルバムです。
 全曲ともサミー・ネティスコの作編曲。当時の僕らにとっては非常に難しい曲ばかりでしたが、BIG BAND JAZZの楽しみを味わうには本当に良いアルバムでした。最近、一緒に働いていたアルバイト学生で、BIG BAND JAZZをやっている彼に「どんな曲をやっているの?」と聞いたところ、「カウント・ベイシー」との返事、『「ストレート・アヘッド」って知ってる?』と聞くと、「今練習してます!」って!! なんと彼とは親子ほど年の差があるのに、30年以上前に僕らが練習していた曲を、彼も今、練習している!まさに、このアルバムはアマチュア・ビッグ・バンドや、学生バンドにとってバイブルともいえる作品なんです。
 BIG BAND JAZZの醍醐味は、アンサンブルに有り!17人の息がぴったり合って、きれいにハモレた時は鳥肌が立ちます。このアルバムの中では「クイーン・ビー」という曲が大好きです。この虜になり、楽器の楽しさを多くに人に知ってもらおうと就職先を現在のすみやにしたのです。入社後、多少の行き違いがあり、楽器ではなく、CD等の販売をしていますが、音楽に対する情熱は変わりなく今も続いています。だからこの「カウント・ベイシー/ストレート・アヘッド」が僕のMy Best Choice!

*なお次回は、堀尾康弘氏(すみや浦和三室店店長)が登場します。お楽しみに。

カウント・ベイシー
『ストレート・アヘッド』
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CD
ユニバーサル ジャズ
UCCU-5086
¥1,900(税抜)
発売中

野性味あふれるダイナミックなサウンドに圧倒される68年10月、ハリウッドにて録音のサミー・ネスティコ集。

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