GO!THE SKIP

甘酸っぱいメロディーとポジティヴな直球メッセージを武器に、
青春フレイヴァー満点の3ピース・バンド"GO!THE SKIP"が遂にメジャー・デビュー！

（初出『Groovin'』2003年10月25日号）

　なんともイキのいいバンドの登場だ！10月22日にメジャー・デビューを果たした3ピース・バンド、GO!THE SKIPは、全員29歳という決して若くない（失礼！）メンバー構成ながら、実に元気がヨロシイ。彼らが奏でる甘酸っぱいメロディーとストレートなメッセージには、こちらが照れてしまうくらいの青春真っ只中フレイヴァーが溢れている。デビュー曲「空の向こうに」は、Vo&Gの久保が高3の時に作った楽曲だそうだが、その頃の感性を10年後の今でも持ち続けていられることは、まさにミラクル。恋に勉強に悩めるティーンエイジャーはもちろんだが、仕事に追われ、フト気がつけばささやかな夢さえも見なくなってしまったサラリーマン&OLの皆さんにも是非聴いて欲しい。「とりあえず明日も頑張ってみよっかな」…なんて気分になれるはずだ。
　ラジオ4局連動新人ミュージシャン発掘プログラム"OLEっちオーディション"で見事難関を突破しメジャー・デビューの栄冠を手にしたGO!THE SKIPだが、その前身である"GROSS"はインディーズ・シーンでは既に有名な存在であったという。ライヴ・ハウスの老舗・新宿ロフトに"ロフトの秘密兵器"と言わしめ、20周年記念コンピにも参加している。また、ライヴ・ハウスと並行して路上ライヴも精力的に行い、自作テープを1000本完売させたという実績も持つ。メンバーは、宮崎県出身の久保博三（Vo&G）と本村博志（B&CHO）、新潟県出身の相澤吉邦（D&CHO）の3人。上京11年、メジャー・デビューの夢を見続け、遂にそれを実現させた彼らが、J-POPシーンをお騒がせする日はそう遠くはないだろう。
　30歳、40歳、50歳になっても、GO!THE SKIPの感性はきっと変わらない。それは簡単そうでいて、一番難しいことなのである。

Text by 池 佐和子