樋井明日香

ARTIST PICK UP

樋井明日香

Tommy february6プロデュースの大型新人!
期待のデビュー・シングルは、ザ・ポジティヴ炸裂のポップ・ナンバー。
小難しい能書きはいらない。愛があればLOVE IS OK!

(初出『Groovin'』2003年11月25日号)

樋井明日香-A.jpg 私はよくわかんないんですけど、80年代って、とってもいい時代だったみたいな気がするんですよ。いえ、なんとなくですけど自由で気楽で、なんにも考えなくても次から次へと楽しい事がやって来るようなイメージがするんです。今みたいに、リストラとか、引きこもりとか、変な事件とかも少なかったし、あとトレンディ・ドラマ?でしたっけ?なんかとってもこう華やかで夢見ごこちって感じですよね。今だと、うちのお父さんもそうだけど、結構仕事大変だって言うじゃないですか。でも、なんかきっと、うん、多分そのときはそれなりに大変だったのかもしれないんですけど、かなりイイ感じで仕事してたっぽいんですよね。やっぱ、あれバブリーっていうんですかね?
 とまあ、きっと最近の若者ならこう言ってのけるのであろうかと(言いまわしはここ数年、若者としゃべったことがないので分かりませんが)。
 なにはどうあれ、80'sポップスには、リアルタイム世代からそうでない世代までもが訴求対象になっているところをみると、やはり普遍的に音楽の欲求に応える要素があるんじゃないかと思います。要は音楽は音を楽しむもの、余計なストレスや不安などはさっさと忘れて、とりあえず今を楽しもうって事です。そんな80年代の空気は、今でこそ、オマージュの文脈で語られることが多いですけど、きっとこれは世代を問わず受け入れられ、また憧れの対象となる時代の空気から来るものなのでしょう。
 さて、樋井明日香ですが、自身もずっと憧れてよく聴いていたというSPEEDのメンバーも所属するレーベル「SONIC GROOVE」からの新人としてデビューという訳なのですけど、なんとも汚れを知らないというか、すべてを肯定しきったような"ザ・ポジティヴ"な歌声は、プロデュースしたTommy February6 Project teamのあけすけなまでの80年代テイストな楽曲とあいまって、絶妙なポップ・チューンに仕上がっているように思います(樋井明日香自身も、かえって新鮮に感じ、楽しく歌えたと言っています)。
 「♪Baby..I wanna be your girlfriend…」と、そのフレーズの裏には何の紆余曲折もないような、突きぬけるようにストレートな言葉、愛があればラヴ イズOK!的なお気楽ぶりは、80年代のポップ・スピリットを見事に再現しているものだといえます。窮屈で小難しいのはもういい、思いのままにさせてくれ!という80's系のニーズにピッタリきているというわけです。そしてそんな楽曲を歌うべきシンガーとして、樋井明日香はこれからさらなる注目を集めることは必至なのです。それはこのデビュー・シングルを聴いてもらえれば納得してもらえるはずです。
 その昔、渡辺美里が「D・A・T・E〜恋したっていいじゃない!」と高らかに歌い上げた時代のあと、長く暗い「ロード」が第1章から始まってしまいましたが、それも終焉を迎えた今、やはりもう一度、LOVE IS ALL OK!を掲げるときが来たということです。
 もはや新しい潮流は来ているということです。そして、その急先鋒として樋井明日香はデビューします♡

Text by 松本真一(小田原なるだ店)

『♡Wanna be your girlfriend♡』
樋井明日香-J.jpg




avex trax
発売中
Maxi Single
AVCD-16043
¥1,000(税抜)

あのTommy February6 Project teamの初プロデュースによるデビュー・シングルは、80'sポップ・センスが全開のキャンディ・チューン!日本テレビ系土曜ドラマ「あした天気になあれ。」の主題歌にもなっています。

【樋井明日香 Official Website】http://www.avexnet.or.jp/hinoi/

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