CHEMISTRY

ARTIST PICK UP

CHEMISTRY

2人の声が紡ぐ"歌の刺繍(タペストリー)"。
デュオの可能性をより深めたハーモニーが新たな化学反応を起こす。
CHEMISTRY、渾身のニュー・スタンダード・ナンバー。

(初出『Groovin'』2003年11月25日号)

CHIMISTRY-A.jpg 最新シングルのタイトル曲「YOUR NAME NEVER GONE」は「Sony MD WALKMAN/SoundGate」CM主題歌。「CMなのに主題歌?」と思った方も多いでしょう。このCMは、4つの独立したストーリがドラマ形式で同時に放映され、柴咲コウとオダギリジョーが主演を務めます。互いに一目惚れする男女や恋人同士の設定など…CHEMISTRYが手掛けたCM主題歌が流れる中、この2人がセリフ無しでさまざまな男女を演じていきます。単なるCMソングではなく、主題歌としてフィーチャーされており、新世代の"コラボレーションCM"を実現させました。そして2曲目の「Now or Never/CHEMISTRY meets m-flo」は、アニメ「アストロボーイ・鉄腕アトム」のオープニング・テーマです。トラック作りの時点からm-floとCHEMISTRYの4人が膝を付き合せて構築していった、真の意味でのコラボレーション作品。「☆taku」による超緻密なチョップ&コラージュとVERBALのラップが2人のメローなヴォーカルを追いつめる、スリリングなハウス・トラックになっています。3曲目の「You Got Me」は「DAIHATSU MOVE CUSTOM」2003年第2弾CMソングでオンエア中のナンバー。前作「Us」に続いてのタイアップとなりました。80'S UKソウル・フレイヴァーが散りばめられた、ちょっと懐かしい軽快なダンス・トラックにに仕上がっています。
 彼らには多くの「コラボレーション」作品があります。そして、CHEMISTRY本人たちからも「今回のコラボレーションは、自分たちの声を素材として使って加工したり、プライベートな空間での作業だったり、今まで経験したことがないレコーディングでいろいろと勉強になりました。」(CHEMISTRYオフシャル・コメントより抜粋)と、やはりコラボレーションという言葉が多く出てきます。それだけ、彼らが他のアーティストと共に作品を作り上げることに重きを置いているということでしょう。
 「CHEMISTRYの名は、ふたりのヴォーカリストが生み出す、音楽的化学反応に由来する。その『化学反応=コラボレーション』とされたひとつひとつは、"a CHEMISTRY joint"として認識され無限大にカウントされていきます。"a CHEMISTRY joint"は音楽の世界のみにとどまることなく、コラボレーションの相手は、広い意味での全ジャンルにおける表現者を対象とする。」…他の何ものにも例えることの出来ない2人の魅力はそこにあります。私がCHEMISTRYの魅力に吸い込まれるようになったのも、この"コラボレーション"にあったと、今改めて思います。プレミアム・アルバムでは、そのコラボの豊富さに少し戸惑いを感じていましたが、"a CHEMISTRY joint"での、シングルmeets S.O.S「My Gift To You」や川口大輔のミニ・アルバム『BEFORE THE DAWN』収録の「君をさがしてた」「Let's Get Together Now」などを聴いている自分の全身にも「化学反応=コラボレーション」が起こったかのように感じました。そして彼らにも、彼らの歌にもはまったのでした(笑)。
 音楽専門用語で説明されても、その言葉の意味まで考える必要はないと思います。なので今作も、1曲目から「あぁ〜…」2曲目で「ほぉ〜…」3曲目で「う〜ん…」といった感じで、ぜひ自分流に感じてみて下さい。

Text by 知久裕乃(磐田南店)

『YOUR NAME NEVER GONE』
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DefSTAR RECORDS
発売中
Maxi Single
DFCL-1120
¥1,165(税抜)

2003年第2弾、通算9枚目のシングルとなる今作に収録されている3曲は、全てに大型タイアップが付いている。まさに、安定した勢いを保ち続けるCHEMISTRYならではの超強力盤。タイトル曲の「YOUR NAME NEVER GONE」は、「Sony MD WALKMAN/SoundGate」CM主題歌。CMそのものも興味深い内容なので併せてチェック!

【CHEMISTRY official web site】http://www.chemistryclub.net/

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