ARTIST PICK UP
杉山清貴
デビュー20周年を迎えた杉山清貴。
大好評のセルフカヴァー・ベスト・アルバムに続き、
待望のオリジナル・アルバムをリリース!
(初出『Groovin'』2003年11月25日号)
杉山清貴&オメガトライブとして「SUMMER SUSPISION」でデビュー以来、今年で20周年を迎えた杉山清貴。4月には、オメガトライブ時代のヒット曲や、ソロ・デビュー曲「さよならのオーシャン」も収録した初のセルフカヴァー・ベスト・アルバム『Hula Moon Sessions』を発表するなど、円熟した活動ぶりが印象的だ。現在はハワイ在住とのことで、なるほど、彼の肩肘張らない音楽との接し方は、そんな環境から生まれたものなのだなぁ、と妙に納得した。大好きな場所で大好きなことをする…それは多くの人にとって生涯をかけて叶えたい夢である。だが現実はキビシイ。質素にせせこましく生きる私は、せめて杉山の歌を聴いてハワイの風を感じたい。
さて、大好評のセルフ・カヴァー・アルバムに続く待望のオリジナル・アルバム『島からの手紙、海からの返事。』が12/3にリリースされる。昨年11月に発表した林哲司プロデュースによるシングル「Wishing your love」とそのc/w曲「JOANNA〜2002Version〜」や、杉山本人も(なんと本人役で)出演しているデジタルシネマ"ハート・オブ・ザ・シー"の主題歌「Heart of the Sea」をはじめ、書き下ろし新曲8作品のほか、ボーナス・トラックとして、9/21のNHKホールでのライヴ音源も収録したヴォリューム感溢れる1枚だ。作詞・作曲はもちろん、シングル曲以外のプロデュースもほぼ自身でこなしており、透明感溢れる歌声と洗練されたサウンド・プロダクションが紡ぎ出す<大人のための音楽>に、ゆったりと身を委ねてみたい。尚、本作は、20周年を記念した杉山著作の同タイトルのエッセイと連動したコンセプト・アルバムである。エッセイ片手に聴けば、いっそう彼の世界に浸れること間違いなしだ。
これからますます寒い季節になっていくが、このアルバムがあれば大丈夫。プレイ・ボタンを押すだけで、ハワイの柔らかな風が心身を優しく包み込んでくれるだろう。
Text by 池 佐和子
『島からの手紙、海からの返事。』
バップ
12月3日発売
CD+DVD
VPCC-81472
¥2,857(税抜)
1年4ヶ月ぶりのオリジナル・アルバム。林哲司プロデュースによるシングル「Wishing your love」、デジタルシネマ"ハート・オブ・ザ・シー"の主題歌「Heart of the Sea」のほか、ボーナス・トラックとして、9/21のNHKホールでのライヴ音源も収録。尚、特典として同日のLIVE映像DVD("First Finale"を収録)を同梱。
【杉山清貴 Official Web Site「Island afternoon」】http://www.sugiyamakiyotaka.com/