melody.

今年の冬のテーマ・ソングはコレで決まり！新世代ディーヴァ、
melody.の新曲『Crystal Love』が、あの「アルペンCMソング」に決定！
2003年、日本全国のゲレンデが彼女色に染まります!!

（初出『Groovin'』2003年11月25日号）

　まずはじめに、私はmelody.のデビュー時からのファンである。こんなことは別に言わなくてもいいとは思ったが、楽曲、歌声、もちろんルックスも完璧で、最近の新人で彼女ほど、聴いた直感＋ジャケを見て「なんか、いいな」と、漠然ではあるがそう思えたアーティストはいなかったので、蛇足ではあるがちょっとだけ前置きをさせていただいた。
　さて、彼女のことは今更説明不要かもしれないが、ハワイ生まれでネイティヴ・イングリッシュを操り、バレエやジャズ・ダンス、そしてピアノという音楽的な英才教育を幼少時より受けてきた、音楽をやるために生きてきたような人である。だから、まず歌がうまいのであるが、最近のアーティストに多い、歌詞の英語部分をカタカナで歌ってる感やごまかしでそれっぽく歌ってる感もなく、それだけでも聴いていて心地いい。
　そんなmelody.の日本デビューは2003年、つまりまだ1年も経っていない。2月に発売された『Dreamin' Away』の衝撃がまだ余韻として自分の中に残っているのもうなずける。CDリスナーやすみやをご利用のみなさんがよく耳にしたのは、続くセカンド・シングル『Simple As That / Over The Rainbow』であろう。実はこの曲は、すみやが毎月洋楽・邦楽を2タイトルずつ、特にパワー・プッシュするタイトルに選ばれており、FMやCSの音楽番組でもガンガン流れていたので、彼女の音はもちろん、店頭ではポスターなども目にしているかもしれない。一部、彼女のルックスに釘付けとなった方もいるのでは？
　1st、2ndと順調に発売し、m-flo再始動第2弾シングルのフィーチャリング参加を経て、今回の楽曲『Crystal Love』の発売となるわけだが、まず始めに、この曲には冬の定番CMとも言える、あの「アルペンCMソング」のタイアップがついている。ということで、この冬テレビではもちろん、ゲレンデでも耳にすることはまず間違いないだろう。
　ただ、そういったものが無くても、melody.の今回の新曲も当然ながらクオリティが高い。彼女が楽しそうに踊って、歌ってる姿が想像できるくらいのポップ・チューンになっていて、CMタイアップ抜きで「冬」や「雪」が自然と頭の中に浮かんできてしまうところがすごい、というか、またやられたというのが正直なところである。しかも、自分が勝手に決めた今年の日本のヒットの条件の1つである「癒しでなく、元気にさせてくれる何か」が彼女の曲には含まれている。そして、c/wの「Do you hear what I hear ?」はクリスマス・カヴァー・ソングで、こちらは全て英語詞となっているので、彼女のネイティヴな発音の実力が存分に発揮されている。しかもコテコテのクリスマス・ソングを選んでないところがまたいいし、シンプルなアレンジなので、彼女の歌の素晴らしさを体験するにはもってこいの楽曲であろう。というわけで、勝手ではあるが、今年の冬は彼女のこの1枚で決まりである。
　限られた文字数の中での紹介でもあり、彼女の魅力が自分のつたない文章ではなかなか伝わらなかったかもしれないが、とにかく1人でも多くの方が彼女に出会ってくれるのを願いたいと思う。

Text by 伏見朋記（浜松高台店）