ジョシュ・グローバン

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ジョシュ・グローバン

世界を魅了するスーパー・ヴォーカリスト、ジョシュ・グローバン。
衝撃のデビュー・アルバムから約2年、待望のセカンド・アルバム『クローサー』が
遂にリリース。もうこれは一家に1枚のアルバムでしょう!

(初出『Groovin'』2004年1月25日号)

ジョシュ・グローバン-A.jpg 魂を揺さぶられる歌声とはまさに彼のような声を指すのだろう。ジョシュ・グローバン、今アメリカで一番ホットな男性ヴォーカリストといってもオーバーではないだろう。「ジョシュ・グローバン」といわれても今ひとつピンとこない方も『アリーmyラブ』に出演した青年だと言われれば「あぁ!あの彼ね」と思われるだろうし、又は2002年冬季オリンピック・ソルトレイクシティー大会閉会式でシャルロット・チャーチとのデュエットで見事なパフォーマンスを披露した好青年だと言えば「あぁ、彼ね!歌がものすごくうまかったな」とすぐ納得されるであろう。弱冠22歳の彼のサクセス・ストーリーは、デヴィッド・フォスターに出会った5年前に既に始まっていたようで、フォスターの勧めでカリフォルニア州知事就任式にて2万人の前で歌声を披露した17歳の青年はその後、グラミー賞のリハーサルでアンドレア・ボチェリの代役としてセリーヌ・ディオンとデュエットするというチャンスを掴む。2001年に発売されたデビュー・アルバム『ジョシュ・グローバン』は全世界で500万枚を超える大ヒット、R&B、ヒップ・ホップ全盛の全米チャートで最高8位を記録。その後2002年ノーベル平和賞授賞式などビッグ・イベントのパフォーマンスを経て、今やスーパースターとなった彼の待望のセカンド・アルバム『クローサー』がついに日本に到着することになる。
 ニュー・アルバム『クローサー』はファースト・アルバムに引き続きデヴィッド・フォスターやディープ・フォレスト他をプロデューサーに迎え、前作以上にヴァラエティに富んだ上質のポップス・アルバムに仕上がっている。ジョシュ自身が手がけた曲も多数収録され、パフォーマーとしてだけでなくソングライターとしての彼の才能が充分に発揮された1枚とも言えよう。ジョシュ特有の深く繊細な歌声が堪能できる「オセアノ」からアルバムは始まり、ヴァイオリニスト、ジョシュア・ベルをフィーチャリングした、「ミ・マンケライ」はベルの甘美なヴァイオリンの音色に負けないくらいロマンティックなジョシュの歌声が映える。「ホエン・ユー・セイ・ユー・ラヴ・ミー」はきっと素敵な恋をしているのであろう彼の艶やかな高音が冴える最高のラヴ・ソング。イタリア語、フランス語等の歌にも積極的に取り組み、フランス語で歌う「愛の賛歌」は砂糖菓子のような甘さをたたえ、イタリア語で歌う彼の声の美しさは母国語である英語よりも魅力的に感じさえする。ジョシュがソングライティングを手がけた「ネヴァー・レット・ゴー」はディープ・フォレストのエリック・ムーケをプロデューサーに迎えエリックがフランスに所有する城(!)を改築したスタジオでレコーディングを行い、ディープ・フォレストをゲスト・アーティストに迎えた贅沢な仕上がり。アルバムからのファースト・シングルの「ユー・レイズ・ミー・アップ」はケルト風のイントロから始まりゴスペル・クワイヤが加わる壮大な1曲。短い歌ながらジョシュのエモーショナルなヴォーカルがいつまでも心に残る。
 既に全米アルバム・チャートでは初登場4位の大ヒットを記録している『クローサー』。甘いマスクとスラリとした長身の現代に降り立った天使=ジョシュ・グローバン・ブームが日本に上陸するのももうすぐだ。

Text by 大野裕子(パルシェ店)

『クローサー』
ジョシュ・グローバン-J.jpg




ワーナーミュージック・ジャパン
2月11日発売
CD
[初回盤]DVD付 WPZR-30046〜7 ¥3,400(税抜)
[通常盤]WPCR-11779 ¥1,980(税抜)

前作同様デヴィッド・フォスターをプロデューサーに迎え、よりポップス色が強くなった1枚。選曲、パワーアップした歌声共にヴォーカリストとしての地位を確固たるものにした会心作。DVD付のプレミアム・エディションは初回限定のため即買い必至!

【ジョシュ・グローバン 日本オフィシャルサイト】http://www.wmg.jp/artist/joshgroban/

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