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私が選ぶ2003年のアルバムBEST10+1
このコーナーでは、恒例のアルバム年間BEST10+1をお届けします。今回も様々な作品の中から、選者それぞれの個性が垣間見られる作品がノミネートされました。新作あり、再発ものあり、デラックス・エディションのコレクターズ・アイテムあり…。きっとあなたにとっても共感できる作品が挙げられていることと思います。今年の音楽業界全体のさらなる発展を願いつつ、まずはこの中から未聴のものを選んで聴いてみてはいかがでしょうか。
【選考基準】
2003年を代表すると思われるアルバム10枚（1位〜10位）と、次点1枚を独自の視点で選出し、それらについてコメントを頂きました。選考の対象となる作品は、2002年1月1日〜現在までに発売されたアルバム（CD）とし、新譜・旧譜の再発盤・編集盤・ボックス、また国内盤・輸入盤、インディーズ盤など全てを対象とします。ただし基本的に一部を除いてはマキシ・シングル及びCDS、アナログ、単独の映像作品は除外としました。また輸入盤と国内盤で同一内容の作品がリリースされている場合は、一部を除き基本的に国内盤を優先して挙げております。
（初出『Groovin'』2004年1月25日号）
企画・構成：土橋一夫（編集部）
PART 1
黒沢秀樹のBEST10+1
なんと言っても①は「Welcome to Dreamsville」。自分でもかなり気に入った曲が作れたので。②は義務。③は本当に素晴らしい！聴かなかった今までの人生を取り返したい。④はお酒のお供に最高。⑤⑥⑦⑧は全て今年の新譜。良く聴いてました。⑨これも義務。⑩はあまりの変わらなさに敬意を表して。次点は自分の仕事ながら、アメリカン・フライヤーをカヴァーする心意気に対して！
①『ようこそ夢街名曲堂へ！』V.A.
（CD/ドリームズヴィル/YDCD-0093/¥2,381）
②『レット・イット・ビー...ネイキッド』ザ・ビートルズ
（CD [2枚組]/東芝EMI/TOCP-67300〜1/¥2,667）
③『アルゾ』アルゾ
（CD/BMGファンハウス/BVCM-37445/¥2,000）
④『ライヴ・アット・ザ・ワックス・ミュージアム』NRBQウィズ・ジョン・セバスチャン
（CD/ドリームズヴィル/YDCD-0100/¥2,381）
⑤『ドゥ・イット・フォー・ラヴ』ダリル・ホール＆ジョン・オーツ
（CD/ビクターエンタテインメント/VICP-62198/¥2,400）
⑥『ザ・シークレット・サン』ジェシー・ハリス
（CD/ユニバーサル インターナショナル/UCCB-9009/¥1,980）
⑦『ヘヴィアー・シングス』ジョン・メイヤー
（CD/Sony Records/SICP-426/¥2,400）
⑧『リズ・フェア』リズ・フェア
（CD/東芝EMI /TOCP-66183/¥2,427）
⑨『ザ・ビートルズ・アンソロジー DVD BOX』ザ・ビートルズ
（DVD [5枚組]/東芝EMI/TOBW-3201〜5/¥15,000）
⑩『エヴリシング・マスト・ゴー』スティーリー・ダン
（CD/ワーナーミュージック・ジャパン/WPCR-11530/¥2,400）
次点『トレジャー・ザ・ワールド』有里知花
（CD/東芝EMI/TOCT-25155/¥2,913）
後藤友佳子（すみや青葉ガーデン桂台店）のBEST10+1
今年はゆっくり音楽を聴けなかったな〜。もっといろんな音楽を聴きたかったな〜。刺激を求める女、ゴトウのBESTはマイカーでヘヴィ・ローテーションのこの11枚！①キャッチ−なメロディとシャウトと80'sの痛快ギター・サウンドが楽しすぎる！②はPP&Mなど60'sヒット・ソング満載、③は生誕70周年の新・定番ベスト！④はＲ.ケリー色強いメロウな1枚。⑤は最近のアーティストで1番「正統」な香り。⑥は初・美声レゲエ!? ⑦ここのレーベルはハズレ無し、⑧はアコースティックなノーザン・サウンドのメロディーが最高。⑨のプロモ、かわいい！と店長絶賛、⑩は今年の癒し系No.1。次点はSKUNK ANANSIEのソロ。
①『パーミッション・トゥ・ランド』ザ・ダークネス
（CD/ワーナーミュージック・ジャパン/WPCR-11715/¥2,400）
②『コンフェッション』O.S.T.
（CD/コロムビアミュージックエンタテインメント/COCB-53066/¥2,500）
③『ザ・ベスト・コレクション』ジェームス・ブラウン
（CD/ユニバーサル インターナショナル/UICZ-1086/¥2,476）
④『ボディ・キス』アイズレー・ブラザーズ・
フィーチャリング・ロナルド・アイズレー aka Mr. Biggs
（CD/ユニバーサル インターナショナル/UICW-1036/¥2,427）
⑤『ビタースウィート』ブルー・カントゥレル
（CD/BMGファンハウス/BVCA-21129/¥2,427）
⑥『ノー・ホールディング・バック』ウェイン・ワンダー
（CD/ワーナーミュージック・ジャパン/WPCR-11511/¥2,400）
⑦『カヴァー・ザ・ワールド』V.A.
（CD/プチュマヨワールドミュージック/グリーンエナジー/GECH-8180/¥2,500）
⑧『サイレンス・イズ・イージー』スターセイラー
（CD/東芝EMI/TOCP-66211/¥2,427）
⑨『スピーカーボックス／ザ・ラヴ・ビロウ』アウトキャスト
（CD [2枚組]/BMGファンハウス/BVCA-28006〜7/¥2,980）
⑩『事実』笹川美和
（CD/avex trax/AVCD-17347/¥2,913）
次点『フレッシュウーンヅ』スキン
（CD/東芝EMI/TOCP-66174/¥2,427）
高瀬康一（『Groovin'』編集部）のBEST10+1
ココナツ・バンク、ピカデリーサーカス、竹内まりやの新譜は良いに決まっているので敢えて除外。今年はとにかく①。3ヶ月位毎日寝る前に聴いてました。②は15年前貧乏で行けなかったライヴの奇跡のCD化。その繋がりで③も素晴らしかった。④⑤⑥も待望のCD化で関係者様有難う。今年最高のライヴだったクリフと、レターメンのベストは意義があるリリース。⑨は邦楽で一番聴いたかも。⑩は滑り込みで登場した愛すべきグループのBOX。次点のB4は思い入れが深すぎて順位の中に入れられませんでした。
①『The Man Behind The Music』CLAUS OGERMAN
（CD-BOX [4枚組]/Boutique [輸入盤]/524 867-2）
②『ライヴ・イン・ジャパン』フェアーグラウンド・アトラクション
（CD/BMGファンハウス/BVCM-31105/¥2,427）
③『ロバート・バーンズを想う』エディ・リーダー
（CD/ビクターエンタテインメント/VICP-62427/¥2,400）
④『ドント・レット・イット・ダイ』ハリケーン・スミス
（CD/セレスト/CNYK-6194/¥2,500）
⑤『アルゾ』アルゾ
（CD/BMGファンハウス/BVCM-37445/¥2,000）
⑥『バッグス・アンド・シングス』デニス・ランバート
（CD/ドリームズヴィル/YDCD-0098/¥2,381）
⑦『グレイテスト・ヒッツ』クリフ・リチャード
（CD/東芝EMI/TOCP-67165/¥2,427）
⑧『ソフトロック・コレクション』レターメン
（CD/東芝EMI/TOCP-67220/¥2,427）
⑨『For Beautiful Human Life』キリンジ
（CD/東芝EMI/TOCT-25150/¥2,857）
⑩『The Long Road Home 1963-2003』THE HOLLIES
（CD-BOX [6枚組]/EMI [輸入盤]/07243-584856-2-2）
次点『レット・イット・ビー...ネイキッド』ザ・ビートルズ
（CD [2枚組]/東芝EMI/TOCP-67300〜1/¥2,667）
堂島孝平のBEST10+1
①は個人的に2003年最大のヒット。彼が来日した際、対談もしました。お互いに「踊れるポップ・ミュージックを作ろうぜ」と誓い合う。Y.M.O.の再発は、ほぼ初聴きだったのですが、刺激的でした。ポップな②を。そして、同じく今年ハマったのがポリスの再発の③④。⑤と⑥は今年の僕のムードみたいな感じでよく聴いた。⑦⑧⑨の大先輩の新作は、若々しい狂気に満ちていて驚異でした。⑩は来日もして、観に行けなかったけど、昔よく聴いてた頃を思い出しました。オマケの1枚は、2003年、話題にのぼることが多かった（笑）このアルバム。クインシーのチームでブラスを担当していたジェリー・ヘイ率いるホーン・セクションには、僕の2月に出るシングル「ハジメテのハジマリ」に参加してもらいました。
①『ウェイティング・フォー・マイ・ロケット・トゥ・カム』ジェイソン・ムラーズ
（CD/ワーナーミュージック・ジャパン/WPCR-11648/¥1,980）
②『浮気なぼくら＆インストゥルメンタル』Y.M.O.
（CD [2枚組]/Sony Music House/MHCL-210〜1/¥3,000）
③『シンクロニシティー』ポリス
（CD/ユニバーサル インターナショナル/UICY-3744/¥1,748）
④『白いレガッタ』ポリス
（CD/ユニバーサル インターナショナル/UICY-3741/¥1,748）
⑤『フォークロア』ネリー・ファータド
（CD/ユニバーサル インターナショナル/UICW-1045/¥2,427）
⑥『オン・アンド・オン』ジャック・ジョンソン
（CD/ユニバーサル インターナショナル/UICU-1044/¥2,427）
⑦『Summer of Love』ピカデリーサーカス
（CD/日本ソフトサービス/Project-T/PTCC-1004/¥2,800）
⑧『ココナツ・バンク』ココナツ・バンク
（CD/OAK Records/ストレンジ・デイズ・レーベル/OMCA-5015/¥1,905）
⑨『LIVING/LOVING』カーネーション
（CD/cutting edge/CTCR-14261/¥2,913）
⑩『アルズ・ビッグ・ディール』アル・クーパー
（CD/Sony Music House/MHCP-21/¥1,900）
次点『NUMBER ONES』マイケル・ジャクソン
（CD/Epic Records/EICP-333/¥2,400）
土橋一夫（『Groovin'』編集長）のBEST10+1
2003年は再発モノも一部メーカーを除いてはリリースが減り残念だったが、その中では長いことCD化を待ち望んだ①がダントツ。また⑦⑧と次点、そして一生もののBOXの⑨は◎。J-POPSでは②③④といったヴェテラン勢が質の高い好作品をリリース。特に②を機にもう少し良質なポップスに今のリスナーも興味を持って欲しいもの。あと収録曲「デニーズ・ガール」がツボの⑤と、残念ながら解散の⑥、ポップ・ミュージックの未来を背負って立つ堂島君の⑩もよく聴いた。なお個人的シングル大賞は、大滝詠一師匠の「恋するふたり」、堂島君の「銀色クリアデイズ」、林邦洋君の「象牙の塔からコンニチハ」の3作！
①『アルゾ』アルゾ
（CD/BMGファンハウス/BVCM-37445/¥2,000）
②『Longtime Favorites』竹内まりや
（CD/ワーナーミュージック・ジャパン/WPCL-10045/¥2,800）
③『ココナツ・バンク』ココナツ・バンク
（CD/OAK Records/ストレンジ・デイズ・レーベル/OMCA-5015/¥1,905）
④『Summer of Love』ピカデリーサーカス
（CD/日本ソフトサービス/Project-T/PTCC-1004/¥2,800）
⑤『スウィート・リアクション』ノーナ・リーヴス
（CD/コロムビアミュージックエンタテインメント/COCP-50734/¥2,857）
⑥『Love You』Cymbals
（CD/ビクターエンタテインメント/VICL-61132/¥2,900）
⑦『バッグス・アンド・シングス』デニス・ランバート
（CD/ドリームズヴィル/YDCD-0098/¥2,381）
⑧『ファインダーズ・キーパーズ』ソルト・ウォーター・タフィー
（CD/BMGファンハウス/BVCM-37382/¥2,000）
⑨『OH CAROL/THE COMPLETE RECORDINGS 1956-1966』
NEIL SEDAKA
（CD-BOX [8枚組]/Bear Family Records [輸入盤]/BCD 16535 HK）
⑩『djkh calendar（ドウジマ カレンダー）』堂島孝平
（CD/コロムビアミュージックエンタテインメント/COCP-50724/¥2,000）
次点『ドント・レット・イット・ダイ』ハリケーン・スミス
（CD/セレスト/CNYK-6194/¥2,500）
野辺 拓（すみや藤沢六会店 店長）のBEST10+1
この11枚を選ぶのは大変な作業でした。というのも、選に漏れたものも含め、レベルが拮抗していたということと、個人的に死ぬほど忙しかった1年の中で、じっくり聴き込める時間がなかったので、順位にあまり意味はありません…。そんな中、特に印象的だったのは、⑥をはじめ良質なバンドを排出し続けたSPIRITUAL BEAST社の台頭だろう（今年も頼みます）。③と⑤はカップリング来日公演での感動も含め選出。次点は英国復権の担い手として期待の選出。アイアン・メイデンやメタリカも良い出来だったと思うが、期待が高すぎた分選出外。
①『ラビット・ドント・カム・イージー』ハロウィン
（CD/ビクターエンタテインメント/VICP-62323/¥2,400）
②『ウインターハーツ・ギルド』ソナタ・アークティカ
（CD/マーキー・インコーポレイティド/MICP-10351/¥2,476）
③『エピカ』キャメロット
（CD/ポニーキャニオン/PCCY-01637/¥2,427）
④『フィガー・ナンバー・ファイヴ』ソイルワーク
（CD/徳間ジャパンコミュニケーションズ/サウンドホリック/
TKCS-85061/¥2,500）
⑤『イーヴライズド』ドリーム・イーヴル
（CD/キングレコード/KICP-923/¥2,476）
⑥『マシーンズ・オブ・メンタル・デザイン』ガーディアンズ・オブ・タイム
（CD/SPIRITUAL BEAST/SBCD-1010/¥2,500）
⑦『マスタープラン』マスタープラン
（CD/マーキー・インコーポレイティド/MICP-10346/¥2,476）
⑧『ヘイト・クルー・デスロール』チルドレン・オブ・ボドム
（CD/ユニバーサル インターナショナル/UICO-1048/¥2,427）
⑨『アズ・ワン』メタリウム
（CD/マーキー・インコーポレイティド/MICP-10416/¥2,476）
⑩『ラインゴールド』グレイヴ・ディガー
（CD/徳間ジャパンコミュニケーションズ/サウンドホリック/
TKCS-85062/¥2,450）
次点『ヴァレイ・オブ・ザ・ダムド』ドラゴン・フォース
（CD/ビクターエンタテインメント/VICP-62258/¥2,400）
