sacra

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サクラ、サク。インディーズ時代から話題のsacraがついにメジャー・デビュー。
風景が浮かぶメロウなサウンド。
温かい日差しと冷たい空気が交ざり合う春の1シーンをドラマティックに奏でます!

(初出『Groovin'』2004年2月25日号)

sacra-A.jpg 曲のタイトルや女性ヴォーカルで"さくら"と名の付く存在は、今までにしばしば出会った。さくら…個人的には花の持つイメージからか、優美で繊細ないわば女性的な印象を持っているが、このさくらは"日本を代表する"というたくましい意味合いを込めて名付けられたそうだ。名古屋発・3ピースバンド、sacra。さくらの目覚めを心待ちにする2月25日、マキシ・シングル「イエスタデイ」でメジャー・デビューを果たした。
 メンバーは、木谷雅(Vo&G)/足土貴英(B)/加藤拓也(G)。99年にバンド結成、名古屋のライヴ・ハウスを中心にストリートでもライヴを行うなど、精力的な活動を重ね、2年後には全国ツアーを敢行、名古屋と東京ではワンマン・ライブを成功させるなど、当時すでに人気と実力はメジャー級のエネルギーを放ち始めていた。
 そんな彼らのメジャーへの扉を開くべくリリースされた本作は、"はじめまして"の挨拶代わりに相応しいメロディアスなバラード。春という季節が持つ光と影、誰しも味わった事があるであろう、出会いと別れに絡みつく複雑な感情を等身大に表現。ストリートで培った耳触りの良いキャッチーなメロディー、メロウな感触を引き立てる鍵盤をスパイスに、ありのままの感情を吐露する力強いサウンド 。そして心の揺らぎを風景と織り交ぜて描く絶妙な言葉の数々…。彼らの奏でるサウンドは、音だけに留まらず、心の中に映像を呼び起こしてくれる。複雑な胸の内をただ描くのではなく、その思いを抱えた者が見つめる風景や移りゆく時の流れ、取り巻く全てを見たままの自然な視点で表現するからこそ、より楽曲の世界に深く入り込んでいくのだろう。
 では曲から想像するシーンを、実際の映像として映し出してみたらどうなるだろうか?何とその思いを実現するべく今回、この曲を原作にオリジナル・ドラマまで作ったというから驚きである。数多くのヒット・ドラマを手掛けるTVプロデューサーが彼らの世界観に共感し、60分にもおよぶ長編ドラマを制作。初の全国ツアーの皮切りとなった思い出の地である鹿児島と、現在の活動拠点である東京を舞台にしたラヴ・ストーリーが展開。勿論、劇中にはsacraの音楽が奏でられる。彼らの世界観を聴覚のみならず視覚でも楽めてしまうという贅沢な企画、見逃す訳にはいかないはず。この映像を使った「イエスタデイ」のPV、そしてTVスポット、ドラマの予告編はシングルのDVDに収録されるが、ドラマの全貌は4月7日にリリースされるデビュー・アルバム『Silent Pictures』のDVDに収録されるので、期待して待っていて欲しい。
 "さくら"と名乗る曲が複数話題となった2003年。「さくら前線と共に人気も北上」とか「もうひとつのさくら」なんてキャッチで、お茶の間を賑わしたっけ。ならば2004年を彩るさくらは、sacraにおまかせを。彼らの奏でるポップな心地よさが、日本中を日だまりのような温かさで包み込んでくれるはず。

Text by 浜田幸子(編集部)

『イエスタデイ』
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PYCM-2
¥1,333(税抜)

sacra、満を持してのメジャー・デビュー・シングルは、優しいメロディーが切なく響くバラード。また、本作をもとにオリジナル・ドラマも制作。この映像を使用したPVと、TVスポット/ドラマの予告編を本作のDVDに収録。豪華2枚組仕様、見逃せないぞ!

【sacra official web site】http://www.sacraweb.jp/

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