東京60WATTS

インディーズで話題沸騰だった東京60WATTSが、メジャー初のアルバムを発表!
すべてのワカモノ&バカモノヘ贈る、爆笑と切なさ満載の永遠のマスターピース!!

BRAND NEW ARTIST 東京60WATTS

 初期サザンの下世話さとエロさに、ウルフルズのイキの良さと清志郎の毒気をプラスして、70年代の大滝詠一のシニカルさとマニアな香りをまぶした感じ。その上サニーデイ・サービスやスピッツの"蒼さ"も同時に持っているのだから堪らない。他にも、西岡恭蔵の大阪な感じや古井戸の高円寺な感じも含めての70'sフォーキー臭や、でもちゃんと今風のパワーポップなテイストも感じたり…。とにかく色々なロック先人達の名前が頭の中を浮かんでは消えていく。こんなことを書くと"J-POPSオイシイとこ取り"な器用貧乏バンドと思われそうだが、ここ数年間に出会ったニューカマーの中ではオリジナル性は群を抜いているし、とにかく歌詞、メロディ、サウンド全てがエンターテインメントしているところが最高。大体アルバム・タイトルからして人を喰ってるよなぁ。昨今の若いミュージシャンって生真面目に音楽やりすぎだと思いません?眉間に皺寄せて何がポップスだっつーの!
 申し訳ない…。以上は東京60WATTSのデビュー・アルバム『WATTS! GOING ON』を聴いての超個人的な感想だが、実は昨年10月に行われた松本隆氏のイヴェント「風待フラッグ vol.7 in the city tokyo」で僕は彼らを観ている。観客を煽りまくるVo.大川たけしのカリスマ性にまず興味がいったが、何よりも頼もしいと感じたのはブルースやカントリーやニューオーリンズといったルーツ・ミュージックに根ざしたバンド演奏の確かさ。乾いたタイトなGroove感は、洋楽も相当聴き込んでるという印象を受けた。ライヴを観ても思ったことだが、大笑いしたり、踊りたくなったり、感心したり、切なくなったり…全ての感情を体現できる音楽ってそうそうない。硬直している今のJ-POPSシーンに肘鉄食らわして、いらないモノ全部とっちらかして、笑いと涙でグチャグチャに掻き回して欲しい。こいつらがブレイクしなかったらホントにヤバイよ、日本は。
 最後にぜひともライヴを体験して欲しい。みんなで"♪コンドーム膨らませて 君が風船のようにもてあそぶ〜"って大合唱しよう(笑)。

Text by 高瀬康一

『WATTS! GOING ON』
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東芝EMI
3月3日発売
CD
TOCT-25326
¥2,857(税抜)

1/28に『外は寒いから/ふわふわ』でメジャー・デビューを果たした東京60WATTSの、満を持しての1stアルバム。ジャンル分けなんてナンセンスだとばかりに、様々な音楽のエッセンスが詰め込めこまれた多面性エンターテインメントには脱帽。オリジナルステッカーを先着でプレゼント。

【東京60WATTS OFFICIAL WEBSITE】http://tokyo60watts.com/

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