アヴリル・ラヴィーン

SPECIAL SELECTION

アヴリル・ラヴィーン

全世界で2000万枚、日本で200万枚のセールスを記録した
モンスター・デビュー・アルバム『レット・ゴー』から2年…。
恐るべき19歳、真実のアヴリル・ラヴィーンがいよいよヴェールを脱ぐ!

(初出『Groovin'』2004年4月25日号)

アヴリル・ラヴィーン-A.jpgphoto by James R. Minchin Ⅲ

 ロックン・ロールの持つ魅力って何だろう?アヴリル・ラヴィーンのライヴ(DVD)のオープニング曲でもある「スケ8ター・ボーイ」を見ながら考える。この、いてもたってもいられない高揚感は何なんだ?
 1984年9月27日、カナダの小さな村に生まれたアヴリル・ラヴィーン。幼い頃からその声とキャラクターは周囲の人々の注目を集め、学校に行っても、授業中に落ち着いて座っていることができなかったという。「自分はミュージシャンになるんだってずっと思ってた。すごく小さい頃から、ベッドの上で自分が何千人の観衆の前にいると想像して、めいっぱい歌ってたわ」と語る通り、彼女はありとあらゆる歌うチャンスのある所でパフォーマンスを続け、同時に曲作りにも夢中になっていった。驚くことに、まずはソングライターとして注目されプロフェッショナルのキャリアをスタートさせたアヴリルだが、やがて更に大きなステージを求めてニューヨークへと旅立ち、そのニューヨークでまたとないチャンスを得る。彼女に注目したアリスタ・レコードのスタッフが、当時社長であったアントニオ・LA・リードに紹介。LA・リードの前での彼女のパフォーマンスは圧倒的なもので、その場でサインとなった。わずか16歳の時だ。
 2002年初夏、デビュー・アルバム『レット・ゴー』からのファースト・シングル「コンプリケイテッド」は、リリースされるやいなや世界中のティーンの心をつかみ大ヒット。もちろん日本も例外ではなく(もしかしたら、世界中で日本のティーンが一番熱狂的に受け入れたのでは?)、いったい1日に何度ラジオから流れたことだろう。その後もアルバムからは、彼女のテーマ・ソングともいえる「スケ8ター・ボーイ」や、ソングライターとしての懐の深さを感じさせる「アイム・ウィズ・ユー」や「ルージング・グリップ」と次々とヒットが生まれ、結果的に日本ゴールドディスク大賞で最もセールスを記録した洋楽アルバムとして認められる。2003年5月には、初の来日公演が実現。しかも東京公演は新人でいきなり"武道館"という快挙も達成した。
 そして2004年春、いよいよ新曲「ドント・テル・ミー」がラジオから流れ始め、待望(これほど、この言葉がふさわしいアーティストって他にいる?)のセカンド・アルバム『アンダー・マイ・スキン』の5月リリースが発表された!シングルの「ドント・テル・ミー」はアコースティックな肌触りを持ったアヴリルらしい1曲。SR-71やボウリング・フォー・スープを手掛けたロックンロール職人、ブッチ・ウォーカー(彼のソロ・アルバムは必聴!アヴリル・ファンなら気に入ること請け合いです)がプロデュースを担当。彼はアルバム収録曲「マイ・ハッピー・エンディング」もプロデュースしているが、こちらもシングル・カット希望!他に目を惹くのは、リンキン・パークやパール・ジャムなどを手掛けるプロデューサー、ドン・ギルモアの参加。これはSUM41やインキュバス、PODなどが好きだというアヴリルの趣味からすると納得だろう。また、エヴァネッセンスを急遽脱退したギタリスト、ベン・ムーディがソングライターとして参加するなど興味は尽きないところだ。
 以前、インタヴューで彼女はこう語っていた。「ほんとに世界中を揺るが(ロック)したいの。私の音楽はリアルで心の中を正直に映し出したものなのよ。自分に対して正直であること、これが私の音楽の基本なの」。僕たちが彼女の歌を聴くとたまらない気持ちになるのは、忘れかけていた本当の自分に気付かされるからかもしれない。アヴリル、どうかこのままロックしてくれ。僕たちもロックし続けるよ。

『レット・ゴー(スペシャル・ボーナス・エディション) 』
レット・ゴー-J.jpg




BMGファンハウス
4月28日発売
CD
BVCA-27031
¥2,000(税込)

200万枚セールスを記録しているベストセラー・アルバムが、期間限定のスペシャル・プライスで登場!アルバム『レット・ゴー』のオリジナル曲に加え、ファンの熱いリクエストに応え、シングル4曲のヴォーカルレス(カラオケ)ヴァージョンを追加収録。

『アンダー・マイ・スキン』
アンダー・マイ・スキン-J.jpg




BMGファンハウス
5月12日発売
CD
BVCA-24020
¥2,300(税込)

既にラジオでパワープレイ中の新曲「ドント・テル・ミー」を収録した、本年度最大の話題作!日本のファンに感謝を込めて日本先行発売が実現。また初回盤には封入特典(内容未定)もあり。さらに8月のサマーソニック04への出演も決定し、今年もアヴリル旋風が吹き荒れることになりそうだ。

【アヴリル・ラヴィーン 日本オフィシャルサイト】http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/BV/avrillavigne/

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