ザ・フー

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ザ・フー

初来日!"ROCKの歴史・生きた化石" ザ・フー!
嵐を呼ぶピートのウインドミル奏法、観客席まで飛んでくるロジャーのマイク。
「THE WHOって誰?」なんて言ってないで、聴くべし!観るべし!! 体験すべし!!!

(初出『Groovin'』2004年6月25日号)

ザ・フー-A.jpg 20年以上も前、当時高校生だった僕は2番館のいわゆる名画座である映画を観た。『さらば青春の光』。当時無名だったスティングが出演していたことでも知られるその映画は"反体制" "自分は一体何者なのか?"といった青臭い思春期の苦悩を描き、ベスパやモッズ・コートといった魅惑的なアイテムと共に、まさにその当時の「僕」を代弁するものとして僕を魅了し、強烈なインパクトを遺してくれた。
 この映画こそザ・フーのロック・オペラ「四重人格」をベースにつくられたもので、もちろんサウンドトラックの殆どは彼らの曲で占められている。ビートルズやストーンズと共にロックの代名詞とも言われる彼らだが、日本での知名度は驚くほど低い。おそらくは40年にも渡るバンドの歴史の中で一度も来日したことがないということが、その一番の原因ではないだろうか。
 ザ・フーの魅力は?と言えば、楽曲の素晴らしさはもちろん、その文学性溢れる詩の世界観とSOUL、BLUES、PUNKまでもを取入れた幅広い音楽性、ビーチ・ボーイズを髣髴とさせるコーラス・ワークが挙げられるだろう。しかしひとたびステージに上がれば初期衝動としてのROCKを体現する彼ら。その落差こそが実は最大の魅力なのかも知れない。「THE WHOって誰?」ではシャレにもならないが、ぜひこの機会にその落差を身をもって味わっていただきたい。7月24日に大阪、25日には東京の「ロックオデッセイ」にぜひ足を運ぼう!例えピートのウィンドミル奏法と言われる腕を風車のように廻してのギター・カッティングが、ゴールデンハーフの「黄色いサクランボ」のようになってしまっていたとしても、開脚ジャンプがほんの地上5cmしか浮かんでいないとしても、ロジャーが振り回すマイクがあらぬ方向へ飛んでいってしまっても、キースがそしてジョンがいなくても…。彼らがこの極東の地で、その想いを鳴らしているその事実こそが重要なのです。彼らは永遠のROCK KIDSなのだから。そう、「KIDS ARE ALRIGHT!」

Text by 小宮山功(浜松高台店)

『ゼン・アンド・ナウ 1964-2004(来日記念盤)』
ゼン・アンド・ナウ-J.jpg



ユニバーサル インターナショナル
発売中
CD(2枚組)
UICP-9007〜8
¥2,990(税込)

"世界で最も影響力のあるロック・バンド(ローリングストーン誌)"のベスト盤!ザ・フーの、いやロックの入門盤。マストです!40年に渡るバンドの歴史から厳選した18曲+新曲2曲。日本盤のみ初回生産限定でレアトラック5曲入ボーナスDisc付き。

『シングル・ボックス 1<生産限定盤>』
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ユニバーサル インターナショナル
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CD(12枚組)+ボーナスCD
UICP-7002〜13
¥8,925(税込)

彼らの多種多彩なシングル盤をBOX-SETで!! 今は亡きジョン・エントウィッスルに捧げられた名曲「オールド・レッド・ワイン」まで全12枚と、日本、世界未発表5曲を収めたボーナス・ディスク付で限定販売!ピクチャー・スリーヴ仕様、16Pのフルカラー・ブックレット付き。

『マイ・ジェネレイション+17
(デラックス・エディション)
<紙ジャケット仕様初回生産限定盤>
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ユニバーサル インターナショナル
発売中 CD
UICY-9448 ¥4,200(税込)

ビートルズもストーンズもカヴァーから始まったというのに、殆どがオリジナル曲というザ・フーのデビュー盤。アルバム未収録テイクを17曲もプラスしたデラックス・エディション仕様、更に英米盤の2種類のジャケットをレイアウトした紙ジャケでリイシュー!感涙ものです。


『キッズ・アー・オールライト 
ディレクターズ・カット完全版
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BMGファンハウス
発売中 DVD(2枚組)
BVBM-41004 ¥6,090(税込)

ピートが風車のように腕を廻しながらギターを弾き、開脚ジャンプを決め、ロジャーが観客に届けとばかりマイクロフォンを振り回す。キースの破天荒なドラミングをよそ目にジョンはひたすらベースに戦いを挑む。これぞロック!マルチアングル100分。DTSのど迫力!



『ライヴ・イン・ボストン』
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ワーナーミュージック・ジャパン
7月22日発売 DVD
WPBR-90359 ¥4,935(税込)

ヒートアップするメンバーの中にあって、ひたすらベースに向かう寡黙な男、ジョン・エントウィッスル。2002年6月、バンドはその長い歴史の中でキースに次いで2人目のオリジナル・メンバーを亡くした。直後の7月、悲しみと闘う弔い合戦のようなライヴ。熱い。

【ザ・フー Official Website(海外)】http://www.thewho.com/

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