AIR DRIVE

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AIR DRIVE

関西屈指のインディー・バンドがついにメジャー・デビュー!!
"伝えたい気持ち"が心に響く"うたぢから"を持った次世代ロック・バンド。

(初出『Groovin'』2004年6月25日号)

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 2〜3年で音楽シーンの主流サウンドは変わる。とりわけ、メジャー・ロック・シーンにおいてはパンク、ミクスチャー系のバンドがここ2〜3年の主流となっている。そんな中では"うた"を聴かせることのできる新たなバンドは登場しにくいご時世。出現したとしても力不足なバンドが多く今のメジャー・シーンに一石を投じることができぬまま消えていく。しかし、やっとこの流れを変えるやもしれぬ一筋の光を秘めたバンドが現れたのだ。それが、このAIR DRIVEだ。
 実はAIR DRIVEの前身となるバンドは、関西のインディーズ・シーンの中でも屈指のミクスチャー・バンドだったという。その後一部メンバー・チェンジをし、昨年現メンバーの4人によりAIR DRIVEを結成。そして10月には、佐久間正英プロデュースのもと1st Maxi Single『風のゆくえ』をリリース、オリコン・インディーズ・チャート初登場20位を獲得するという快挙を成し遂げた。
 そんな正真正銘の実力派バンドが、ついにメジャー・デビューとなった。彼らの魅力は、なんといってもヴォーカル谷の声と"伝えたい気持ち"がストレートに心に響いてくる詞。そして、それらをより心に響かせるメロディといえる。佐久間氏のアレンジ・ワークも、より楽曲をドラマティックに演出。以前は、いわゆるミクスチャー系のスタイルをとっていた訳だが、主流であることより"伝えたい気持ち"をよりストレートに、そしてより多くの人に伝える事を選んだ。そんな"うた"を聴かせることの出来るバンドになった彼らからは、しっかりと"うた"に対する自信が伺える。
 ミクスチャー系、HIP HOP系がひしめくインディーズ・チャートの中で、関西中心の活動だけで20位を獲得するのは、それだけ彼らに出会い、そして彼らの"うた"に共感した人が多かったということ。それが全国区で彼らの"うた"を聴く機会があれば、きっとその数は間違いなく増えていくだろう。それだけ、彼らのメジャー・デビューは大きな意味があり、シーンを変えるやもしれないのだ。そんな"うたぢから"を持った、次世代のロック・バンドの活躍に注目だ!

Text by 常盤安信(横須賀佐原店)

『彼岸花/なないろ』
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トイズファクトリー
発売中
Maxi Single
TFCC-89105
¥1,050(税込)

昨年10月にインディーズでリリースされた1stシングル『風のゆくえ』がチャートで好成績を獲得。関西屈指の実力派バンドのメジャー・デビュー作は、ダブルAサイド・マキシ。「なないろ」は彼らのバンドとしての魅力、そして将来性が十分に詰まった印象を受ける好楽曲。

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