sacra

ARTIST PUCK UP

sacra

「イエスタデイ」で鮮烈デビューを果たしたsacraが2ndシングルをリリース。
初夏に相応しい爽やかさが突き抜けるラヴ・ソングで、アナタを迎えに行きます!
「手のひらを太陽に」のカヴァーも収録!!

(初出『Groovin'』2004年7月25日号)

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 「みんなの背中を押せる様な音楽を作っていきたい」…初の全国ワンマン・ツアー「Moving Pictures」のファイナル公演で、Vo&Gの木谷が言った印象的なセリフである。人は日々を充実させる為に趣味や、スキル・アップの為に特技を身につけようとする。それは、あくまでも"自分"を高める為だったり、生きていく強さを得る為の表現がほとんど。日々をぼんやりと生きてしまっている人よりは満たされる事も多いかもしれないが、人に何かしらの影響や、変化を求める様な広い次元とは言い難い。むしろ、自分を守るので精一杯なのである。そんな世の中で、自らのエネルギーを人に発信する事で更なるパワーを得る表現者という使命の中、木谷の裏切りのないファンに対する宣誓とも言えるこの発言に重みを感じたし、何より彼らの音楽に共感している人々にはこの言葉は、リアルなメッセージとして心に響いた事だろう。ステージを面白可笑しく演出をするのも、より聴き手に彼らを身近に感じさせる自然な体現だったと思うし、伝えきれない思いは、2時間以上の怒濤のステージングでも十分過ぎるくらいに伝った。その空間の全ての人がsacraの音楽を愛し、共有するワンマン・ライヴの空間は、羨ましい程に温かく、ステージとオーディエンスが一体になっていた事を実感した。
 ドラマ仕立てのビデオ・クリップで話題となり「イエスタデイ」で華々しくデビューを遂げたsacraだが、全国24ヶ所のツアーを終えた彼らは、周囲の話題や期待を遙かに超えた実力を自らの力で手に入れた。そしていよいよ第2章を告げる2ndシングル「アンバランス」がリリースされた。しっとりとしたバラードの前作から一変、恋愛のセンチメンタリズムはそのままに、よりポジティヴに彩られたアッパーなロック・チューンとなった本作。一筋縄にいかぬ様々な壁が立ちはだかっても、その先にある互いの確かな想いに疾走する様がリアル描かれている。恋に"順風満帆"という表現は似合わないと思う。むしろとりまく問題や逆境があってこそ恋という絆は強くなる訳だから…。今という一瞬を見れば心細くても、そう思える強い心さえあればどんな事が起こっても乗り越えられはず。そんな甘酸っぱい青さがギュッと詰まっている。「アンバランスだっていいじゃない。歩み寄れば…何より愛するという想いがあれば…」そんな風に後押しされている気がした。少しだけ自分が強く、そして迷いが吹っ切れる様に思った人は多いのではないだろうか。
 そしてM-2の「夏の幻」、木谷本人も言っていたが"カップリングにするにはもったいない"両A面とも言える印象的な楽曲を収録。sacraの王道とも言えようセンチメンタルさが響くバラード・ナンバーで、ひと夏の幻の恋と分かりつつも恋の媚薬に翻弄される、切ないまどろみとしたたかな空気がやけにリアルに表現されている。恋の潜在的本能を描いたラヴ・ソング、いわゆる"ひと夏のアバンチュール"だなんて、古くさい軽い言葉では片付けられない本気混じりな心境がちょっぴり罪深いくて複雑…。あぁぁぁ…もう切ない!とやるせなくなってしまったら、M-3「手のひらを太陽に」で元気になろう!古き良き名曲をsacra流パワフルなロック・アレンジで、切なさで濡れた心をドライにしてくれるはず!

Text by 浜田幸子(編集部)

『アンバランス』
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プラティアエンタテインメント
発売中
Maxi Single+DVD
PYCM-6
¥1,400(税込)

sacraの第2章の幕開けとなるシングルがリリース。爽やかなサウンドが疾走するラヴ・ソング。フジTV系「めざましテレビ」の6月度テーマ曲となった「手のひらを太陽に」も収録。DVDには、本作のビデオ・クリップと「イエスタデイ」のスペシャル・エデットを収録。

【sacra official web site】http://www.sacraweb.jp/

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