麗蘭

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麗蘭

仲井戸"CHABO"麗市+土屋公平=麗蘭、
なんと13年ぶりの2ndフル・アルバム『SOSが鳴ってる』がついに発売!
この夏の夜は「R&R Tonight」を…。

(初出『Groovin'』2004年7月25日号)

 本当に久しぶりに麗蘭の2ndアルバム『SOSが鳴ってる』が届いた。なんと1stアルバム『麗蘭』から13年ぶり。RCサクセションやストリートスライダーズの大ファンである私が、学生時代めちゃめちゃ興奮して聴いた13年前の1stアルバム、そして今現在も麗蘭の新作が聴けるなんて、やはりロックは素晴らしい!
 念のため言っておくと、麗蘭の"麗"は仲井戸"CHABO"麗市である。とても50代とは思えないほど見た目が若い!古井戸、RCサクセションを経て、90年代から本格的なソロ活動を始める。そして麗蘭の"蘭"は、土屋公平(蘭丸)。孤高のロック・バンド、ストリートスライダーズのギタリストで00年のバンド解散後、ソロ活動に入る。現在はフジTV系「堂本兄弟」にも出演している。
 さて、肝心の今作の内容に触れると…これがまた素晴らしい!前作のパーカッション中心のリズムから今作はドラムに変わったこともあり、ブルース色というよりもむしろポップな色合いを感じることが出来る。1曲目はいきなりアルバム・タイトルでもある「SOSが鳴ってる」。CHABO自身も核になる曲と語っていたが、まさにいまの時代を生きるシリアスな曲である。CHABOが歌う唄だからこそ説得力がある。2曲目は「CHABO Jumps again」。こちらは一転はじけていて、ブルース・シンガー、マディ・ウォーターズの「マディ・ジャンプス・アゲイン」にインスパイアされた楽曲。3曲目は「Words」、こちらも注目の楽曲でCHABOのポエトリー・リーディングと土屋公平の歌声がデュエットになっている。挙げ出せばきりがないが、その中でも10曲目の「R&R Tonight」。こちらが「SOSが鳴ってる」と並び核になる楽曲である。ひたすらシンプルなコードの繰り返しで歌われるCHABOのヴォーカル力が冴え渡り、名曲「今夜R&Bを…」と双璧を成すと個人的には思っている。
 もともと2人のスケジュールに余裕がある時に活動を行うというスタンスのため、3rdアルバムまで期待するには無理がありそうだが、次は13年ぶりといわず、せめて半分ぐらいの年数でアルバム発売を期待したいところである。

Text by 上原哲也(竜ヶ崎店)

『SOSが鳴ってる』
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Would Go ROCKS
8月3日発売
CD
WXCR-1
¥2,500(税込)

91年の1stアルバム『麗蘭』発売以降、集大成的DVD『轍』やライヴ・アルバム『宴』のリリース、ライヴ活動はあったものの、オリジナル・アルバムとしては、13年ぶりとなる2nd『SOSが鳴ってる』がついに届けられた。ポップなサウンドが冴え渡る全11曲!

【麗蘭 公式サイト】http://www.up-down.com/040reiran/

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