SOFFet

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SOFFet

キュートなスプリング・ソング「春風」に続くニュー・シングルは、
ボッサ・ビートに乗せてひと夏の恋を綴ったウルトラ・サマー・チューン「Private Beach」!
SOFFetにはやっぱり太陽がよく似合う!

(初出『Groovin'』2004年7月25日号)

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 小学6年生の時からの幼馴染みだというYoYoとGooFからなるユニット、SOFFetの奏でるサウンドはぽかぽかと降り注ぐ陽射しのようだ。優しくて温かくて、聴いていると光合成されていくようにムクムクと元気になっていく。HIP HOPという体裁はとっているけれど、トラックにもMCにも"ポップでキュートな歌モノ"のヴァイヴが隅々まで流れていて、とにかく文句なく楽しいのだ。そんな音を創り出す彼ら自身もきっと、温和でノホホンとした人となりなんだろうなぁ…と勝手に思っていたら、意外にも固めなキャリアを歩んできているので少々驚いてしまった。98年に弱冠17歳で某レコード会社の全国オーディションの最終審査まで残った(1500組中10組!)という早熟な天才ぶりもなかなかスゴイのだが、それ以上に、YoYoが世界的に有名なバークリー音楽院を修学したという経歴は、SOFFetのプロフィールの中でちょっとした異彩を放っている。
 そうした実に堅実で、ある意味意外な音楽キャリアを経て、02年にSOFFetとして初のミニ・アルバムをインディーズから発表。また同時に、YoYoは男性ヴォーカル・ユニット、F.O.Hのシングルのサウンド・プロデュースを手掛けるなど、メジャー・フィールドで精力的な活動を展開していく。そして、昨年3月にシングル「君がいるなら☆」でめでたくメジャー・デビューを飾り、同年8月にリリースした1stアルバム『Carnival』がオリコン・チャート初登場15位をマークするなど快進撃を続け、現在に至るというわけだ。
 さて、そんなSOFFetが、春の旅立ちを爽やかに綴ったポップなスプリング・ソング「春風」に続く待望のニュー・シングルを発表した。それも、とびっきりハッピーなサマー・チューン「Private Beach」!"白い砂" "青い海" "花火" "バーベキュー" "潮風香る海岸線"…そんな真夏のキーワードが目一杯詰め込まれたこの曲は、純情男のひと夏の恋がテーマ。ボサ・ノヴァのビートに乗せて、軽快なMCが繰り広げられていくグルーヴ感満点のナンバーだ。流麗なストリングスと爽快なアコースティック・ギターの音色が最高に心地よく、思わず海に駆け出して行きたくなる。彼らが昨年発表した「南の島に行きましょう」も、スティール・ギターの響きが楽園気分を誘う名曲だったが、それにも負けないサマー・チューンとなった。また、c/wに収録されている「仮面ライター」は、女性に対するシニカルな視線がユニークな楽曲。こちらは60'sライクなサーフィン・サウンドが印象的な仕上がりで、「Private Beach」とはまた異なった魅力を持つ夏ソングになっているのが楽しい。更にファンにとって嬉しいのが、3rdシングル「南の島に行きましょう」までに収録され好評だった「Endo Role」が、今作(初回盤のみ)でスペシャル・ヴァージョンとして復活している点。レコーディング時のくだけた空気を真空パックしたかのようなMCは、リスナーをほっこりとした気持ちにさせてくれる。
 SOFFetにはやっぱり太陽がよく似合う。バカンスの予定がなくたって、今年の夏は「Private Beach」で、いつでもどこでもパラダイス気分を味わいたいものだ。

Text by 池 佐和子

『Private Beach』
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ワーナーミュージック・ジャパン
発売中
Maxi Single
[初回盤]WPCL-10107 ¥1,050(税込)
[通常盤]WPCL-70019 ¥1,050(税込)

SOFFetの6thシングルは、ボサ・ノヴァ調のトラックに乗せて、純情男の夏の恋を綴ったグルーヴ感満点のサマー・チューン。初回盤のみボーナス・トラックとして「Endo Role」のスペシャル・ヴァージョンを収録。またスペシャル・サイトにアクセス出来るConnectedD対応。

【SOFFet Official Site】http://www.soffet.jp/

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