槇原敬之

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槇原敬之

人の優しさ、温かさ、素晴らしさ…を、その音楽を通して教え続けてくれる槇原敬之。
8/11発売のアルバム『EXPLORER』は、貴方が日常を、人生を幸せに過ごす鍵になるはず。
7/28にはドラマ「ラストプレゼント〜娘と生きる最後の夏〜」の主題歌も発売。

(初出『Groovin'』2004年7月25日号)

槇原敬之-A.jpg 私はもうずっと長いことマッキーが好きだ。優しい歌声。温かい言葉の数々。音楽の素晴らしさを教えてくれたのはマッキーだと言っても過言じゃない。マッキーの音楽がずっと変わらないでいてくれるから、私も同じ気持ちでいられる。好きな理由が変わらない限り、好きは続くのだ。
 あんな時もこんな時もどんな時も私がマッキーの音楽と一緒だったワケ…彼の作品の素晴らしさを、記念すべき移籍第1弾アルバムであり、通算13枚目のニュー・アルバムである『EXPLORER』に収録されている曲を紹介しながら、語っていきたいと思う。
 「世界に一つだけの花」を作ったのがマッキーだということを知らない人もまだいるのだろうか。2002年に発売されたSMAPのアルバムに提供されたこの曲は、その後フジテレビ系ドラマ「僕の生きる道」の主題歌になり注目を集めた。そして昨年3月にSMAPのシングルとしてリリースされ、シングルが売れないというこのご時世になんと247万枚もの売上げを記録した。そんな「世界に一つだけの花」、今作では、マッキーの優しく響く温かい歌声が、改めて、人として忘れてはいけないことをしっかりと、けれどさりげなく教えてくれる。この「さりげなさ」が、私が彼を好きな理由のひとつでもある。何度聴いてもじんわりじんわりと自分の中に入ってくる、本当に素晴らしい曲だ。
 イギリスの人気グループ、Blueへ楽曲提供した「Gift」をセルフ・カヴァーした「僕が一番欲しかったもの」は日テレ系ドラマ「ラストプレゼント〜娘と生きる最後の夏〜」の主題歌で、アルバムより一足先に7月28日にマキシ・シングルとして発売される。忙しさは人から余裕を奪うけれど、ちょっと落ち着いてみたらいろんな事に気付く。「Happy Ending」も「幸せ」や「家族のありがたさ」を教えてくれる曲。同様に、普段一緒にいるのが当たり前で、時に面倒にも思える家族を「よく考えて組まれたTag Team」と歌う「Tag Team」。「家族」というチーム…そう思うと、ありきたりの家の中の景色もまた違って見えてくる。暑い夏に時折吹いてくる爽やかな風のようなナンバー「夏は憶えている」は遠い記憶を懐かしく思い出させてくれる。「ハトマメ〜The Hello To The World〜」(TBS「さんまのからくりテレビ」主題歌)は何かを始めるきっかけを彼らしいコミカルなエピソードで綴るミディアム・ポップなナンバー。優しいバラードが自分の大切な人たちを思い出させてくれる「君の名前を呼んだ後に」は松嶋菜々子がプロモーション・ビデオに出演したことでも話題になった。
 彼の作品はいつも、彼自身の体験談のように綴られているからとてもリアルだ。それが何よりの「マッキーらしさ」であり、他の誰にも真似することの出来ない「温かさ」だ。それが特に今作には強く表現されている。今作のテーマは「自分の心の中を探検して、本当に幸せになるための鍵を見つける」。お陰様で私は一足お先に今作を聴くことで、自分なりの鍵を見つけることができた。同様に多くの人が自分なりの幸せの鍵を今作を聴くことで見つけるだろう。なぜならすでに、ひとりひとりが元々特別なオンリーワンである…それをわかっている人たちで、この世の中は溢れているはずだから。

Text by 二宮万里(編集部)

『僕が一番欲しかったもの』
槇原敬之-J Single.jpg



東芝EMI
7月28日発売
Maxi Single
TOCT-4757
¥1,100(税込)

アルバムより一足先にリリースとなるシングル。表題曲「僕が一番欲しかったもの」はイギリスの人気グループ、Blueへ楽曲提供した「Gift」をセルフ・カヴァーしたもの。日本テレビ系ドラマ「ラストプレゼント〜娘と生きる最後の夏〜」(水曜22時〜/主演:天海祐希)の主題歌としてオン・エア中。

『EXPLORER』
槇原敬之-J CD.jpg



東芝EMI
8月11日発売
CD
[初回盤]TOCT-25440
[通常盤]TOCT-25441
¥3,059(税込)

待望の移籍第1弾アルバム。今作のテーマは「自分の心の中を探検して、本当に幸せになるための鍵を見つける」。「世界に一つだけの花」「君の名前を呼んだ後に」はもちろん、彼らしい温かさと独特の視点で捉えたリアルなナンバーが盛りだくさん。初回盤は豪華ブックレット&秘蔵映像CD-EXTRA仕様でエンブレムステッカー封入。

【槇原敬之 公式サイト】http://www.makiharanoriyuki.com/

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