Teenage Symphonyフェア
2002年にドリーミュージックからリリースをスタートさせたレーベル「Teenage Symphony」は、これまでに数々の魅力的なアーティストの作品を発表し、音楽シーンに新風を吹き込んできました。インディーズ・シーンで活動していたアーティストはもちろんのこと、最近は青山陽一や神森徹也、そして新たに石田ショーキチらによって結成されたMOTORWORKSといった、キャリアあるヴェテラン勢の良質な作品も加わり、ますますその幅と充実度も広がり、高まっています。音楽が好きだからこそ、こういう作品を発信していきたいという作り手側の情熱や意志がユーザーにダイレクトに伝わる、そんな真っ直ぐなレーベル…「Teenage Symphony」を、すみやでは応援しています。そこで今回はMOTORWORKSの新作リリースに併せて、Teenage Symphonyフェアを展開することとなりました。とにかく店頭で「Teenage Symphony」レーベルのタイトルをチェックしてみて下さい。入門編としては、『Smells Like Teenage Symphony』などのオムニバス・アルバムもお薦めです!
(初出『Groovin'』2004年7月25日号)
Text by 土橋一夫(編集部)
青山陽一
『ODREL』
Teenage Symphony/
Dreamusic
発売中
CD
MUCT-1010
¥2,800(税込)
2年ぶりのアルバムは、グルーヴを大切にしながらも、例えばミディアムなナンバーにラフな感じでブラスを配し、そこにギターが絡むなど、前作の突き詰めたサウンドとはまた違った浮遊感が流れていて、実に気持ちいい作品。もちろん彼ならではのメロディ・ラインやギター・サウンドは健在で、ちょっとクールなグルーヴ感とそこに流れる人間味溢れる演奏、そして青山陽一独特の声との対比が、実に心地よく心に響いてきます。
神森徹也
『光と影』
Teenage Symphony/
Dreamusic
発売中
CD
MUCT-1011
¥2,800(税込)
全ての曲作り、レコーディングを自室で行い完成させた実に4年振りとなるアルバム。繊細さと"個の魅力"が織りなす、様々なタイプの楽曲を収録した充実した内容で、エレ・ポップ的なサウンド・アプローチの中に、例えば様々なサンプリングされた音が隠されていたり、スプーンやハサミなど身近にあるモノがアクセントをプラスしていたりと、遊び心満載。そしてそこから生まれる余裕と空気感が、彼の最大の魅力です。
ゲントウキ
『いつものように』
Teenage Symphony/
Dreamusic
発売中
CD
MUCT-1006
¥2,800(税込)
メジャー・デビュー・シングル「鈍色の季節」、2ndシングル「素敵な、あの人。」を含む、ゲントウキのメジャー1stアルバム。全国20局以上のFM局でパワー・プレイされたシングルからも分かるように、ポップなサウンドとメロディアスで美しい曲のライン、そして言葉遣いの感覚が彼らの最大の特徴。しかもそこには、音楽好きにはたまらない隠し味も…。聴き込むごとに愛着の湧く、そんな大切な1枚です。
bonobos
『HOVER HOVER』
Teenage Symphony/
Dreamusic
発売中
CD
MUCT-1007
¥2,800(税込)
元ラリーパパ&カーネギーママの森本夏子(B)が参加していることでも知られるbonobos(ボノボ)。彼らの1stアルバムとなる本作は、デビュー・シングル「もうじき冬が来る」(これにはラリーパパの辻凡人も参加)、2ndシングル「water」を含む11曲を収録。アメリカン・ルーツ・ロックからラテンまで様々なサウンドを消化し、独自の音楽性を確立した珠玉の1枚。これからの活躍も楽しみ!
ぱぱぼっくす
『花降る午後』
Teenage Symphony/
Dreamusic
発売中
CD
MUCT-1009
¥2,200(税込)
さわだともこ&たるたにさとしの2人からなる、ぱぱぼっくす。前作から3年半を経て発表された本作にはヨシンバのドラマー、朝倉真司をプロデューサーに迎え、高田漣も参加。アコースティックな魅力満載の本作には、日頃忘れかけていた優しさ溢れるメロディがいっぱい詰まっています。ヨシンバの西村純がストリングス・アレンジを手がけた「やさしい人よ」とシングル曲「蒼の痕」は特に秀逸な出来。
V.A.
『Smells Like Teenage Symphony』
Teenage Symphony/
Dreamusic
発売中
CD
MUCT-1001
¥2,415(税込)
レーベル第1弾作品としてリリースされた本作は、Teenage Symphonyのその後の方向性とレーベルとしての考え方を広く示した、価値ある1枚。惜しくも解散した初恋の嵐やコモンビルをはじめ、セロファン、カーネーション、Runt Star、前園直樹、岩見十夢、無頼庵、キマタツトムら、インディーズ/メジャーを問わずレーベルを越えて錚々たる顔ぶれの良質な作品を目一杯収録。まずはこれから!
V.A.
『一期一会 Sweets for my SPITZ』
Teenage Symphony/
Dreamusic
発売中
CD
MUCT-1003
¥3,045(税込)
本作は大ヒットを記録した、スピッツの作品のカヴァー集。椎名林檎に始まり、松任谷由実、ゲントウキ、中村一義、セロファン、奥田民生、つじあやの、GOING UNDER GROUNDら錚々たる全13組を収録。もちろん、全曲本作のために新録音されたもの。スピッツのオリジナルとはまた違った解釈によるアレンジとヴォーカル・スタイルも楽しめ、同時にスピッツ作品のメロディ・ラインの美しさも改めて認識できる好企画。
V.A.
『The Many Moods Of Smiley Smile』
Teenage Symphony/
Dreamusic
発売中
CD
MUCT-1004
¥2,415(税込)
ビューティフルハミングバードから、西村明正、Lamp、トルネード竜巻、セロファン、bonobos、そしてClingonやゲントウキまでレーベルを越えて16組が参加した本作には、インディーズで活動を始めた新人からヴェテランまで年代を超えて幅広いアーティストの楽曲を収録。メロディの良さ、そして優れたポップ感覚など、このレーベルの基本的な姿勢を反映した好内容。マリー・ウィルソン風ジャケのデザインもグッド。
V.A.
『Younger Than Yesterday and Today』
Teenage Symphony/
Dreamusic
発売中
CD
MUCT-1008
¥2,415(税込)
ジャケットに描かれた曽我部恵一のイラストが印象的な本作は、今までのオムニバスとはまた違った趣向の1枚。若手バンドから、神森徹也や青山陽一 with 鈴木茂、櫛引彩香 featuring 増渕謙司、そして小川美潮といったヴェテラン勢まで揃った豪華な内容で、年代を超えて楽しめるポップ感覚に溢れた魅力いっぱいの作品!やはり聴きモノはライヴでも共演している青山陽一 with 鈴木茂による「HORIZON」。
【Teenage Symphony 公式サイト】http://www.teenage-symphony.com/