中島美嘉

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中島美嘉

2ndアルバム『LOVE』がアジア各国で記録的大ヒット達成!
日本が誇るアジアの歌姫、中島美嘉と、音匠、葉加瀬太郎がおくる
古典代表曲の新旧音楽的融合が実現!10万枚完全生産限定、売切れ御免!!

(初出『Groovin'』2004年8月25日号)

中島美嘉-A.jpg 最近、「ストレス社会の歪みのせいか、気分が晴れない日が続く毎日…」なんて人が多いのではないだろうか。「隠居してしばらく田舎でのんびりしたいなあ」な〜んてこと考えていませんか?わざわざそれを実行せずとも「聴ける」おすすめの1曲があるんです!「菜の花畠に 入日薄れ 見渡す山の端 霞ふかし」ここまで歌えば自然と次の歌詞が浮かんでくるでしょう、文語調の歌詞と美しく分りやすいメロディーで人々に親しまれてきた「朧月夜」。この楽曲の起源は近代、大正3年6月に遡る。当時の尋常小学校6学年用の唱歌として制定され、古くから子供達を中心に歌われてきました。その作詞・作曲家は高野辰介、岡野貞一。「朧月夜」のほかには「春の小川」「春が来た」などの数々の名曲を誕生させた。その名曲を今回アジアの歌姫、中島美嘉が歌い、古典と現代のギャップを埋めるサウンド・メイキングを葉加瀬太郎が手掛けたのである。
 すでに皆さんご存知かと思いますが、これまでの彼女の軌跡を少し振り返ってみると、今までリリースしたのはシングル(ミニ・アルバム含む)13枚、アルバム2枚、VIDEO&DVDを5枚リリース。デビュー当初こそまだピチピチの"新人"の雰囲気があった彼女でしたが、アルバムを1枚出す毎に、洗練された大人の魅力が出てきました。謎めきを感じさせる不思議なオーラと独特の低音で歌うエキゾチックさを掛け合わせたその個性的な魅力は、他のアーティストには全くなくて刺激的でした。今思えば、当時のPOP系アーティストのニッチ(生態学的地位)に上手くはまっていた(=他に似たアーティストが居なかった)のでしょう。デビューからリリースされる事に様々なジャンルの曲調にも挑戦するなど、常にシンガーとして真摯に楽曲に向き合う事が、結果、今や日本だけでなくアジアを含めて通算何百万枚ものセールスを誇るトップ・アーティストへと成長させたのでしょう。
 さて、話をメインの新曲「朧月夜」に戻します。その仕上がりは、日本の良き風情描写を忠実に残したままなので、彼女の甘い歌声を聴きながら、今や郊外でもなかなか見られなくなった里山の情景をふつふつと思い起こすことが出来ます。聴いているうちに懐かしさと癒しの雰囲気にほろりと涙を流してしまうかも…。実は楽曲内の季節は「春」なんですが、初秋の発売でも違和感無く聴ける1曲。伴奏の楽器も良く、ヴァイオリン、琴、アコースティック・ギターという多国籍な組み合わせ。ゆったりとしたメロディーとしなやかなリズムが、彼女の歌唱を引き立たてています。個人的には習っていた事もあり特にヴァイオリンの音色が好きなんですが、あなたはどう思いますか?
 またカップリングには、同じく唱歌として歌い継がれてきた「月の沙漠」と、ヒット曲「雪の華」のリメイク・ヴァージョンに加え、エキゾチックでミステリアスなオリジナル曲も収録した全4曲7ヴァージョンを収録。10万枚完全生産限定なので、お聴き逃し無く!

Text by 野呂浩良(伊勢原店)

『朧月夜〜祈り』
中島美嘉-J.jpg




SMAR
9月15日発売
CD
AICL-1555
¥2,141(税込)

遥か昔、尋常小学校6学年用唱歌に起用された名曲「朧(おぼろ)月夜」を、葉加瀬太郎と共にアジアン・フレイヴァー満載でリ・アレンジ。古典の風情表現を巧みに残しつつ、中島美嘉の甘い歌声が絶妙な情景を浮かび上がらせる1枚。爽健美茶CFソングはこの楽曲。10万枚完全生産限定。

【中島美嘉 オフィシャルサイト】http://www.mikanakashima.com

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