小野綾子

ARTIST PICK UP

小野綾子

"オノ・アヤコ"から"小野綾子"へ。
前作『Jericho』以来約1年2ヶ月振りとなる本作は、癒しの心に満ちたハート・ウォーミングな1枚。
新生・小野綾子の真摯な気持ちを、ぜひとも感じ取ってみて欲しい。

(初出『Groovin'』2004年9月25日号)

小野綾子-A.jpg "オノ・アヤコ"から"小野綾子"へ。2002年8月のデビュー以降、"オノ・アヤコ"の名で自分自身を客観的に捉えてきた彼女。しかし、昨年から今年にかけて行われた全国100ヶ所近くに及ぶイヴェント・ライヴを通して自分を素直に表現していく大切さに気づき、このことがアーティスト名を"小野綾子"に変えるきっかけとなったそう。"小野綾子"という名には、「より本当の自分自身を表現していきたい」という彼女の真摯な気持ちが込められている。そしてそれは"小野綾子"名義の初作品となる『たましいの島/地球は一つ』からも、あり余るほどに感じられる。
 通算4枚目、前作『Jericho』以来約1年2ヶ月振りとなる本作は、とてもゆったりとした優しい雰囲気に溢れている。鹿児島県最南端の島・与論島を中心に活動している"かりゆしバンド"の曲であり、地元の人々にも長らく親しまれているという「たましいの島」は、かの地をモチーフに"自然と、人に優しくなれる歌"というコンセプトで作られたナンバー。寄せては返す波や南国の爽やかな風を思わせるバック・トラックに乗せて、どことなく懐かしさを感じさせる素朴なメロディーが美しく響く好楽曲だ。緩やかな旋律がメロウな雰囲気をかもし出す「地球は一つ」もそうだが、彼女の繊細かつ透明感のあるヴォーカルは、楽曲を通じて、わたしたちが忘れかけている大切な何かを、そうっと投げかけてくる。それは故郷を思う気持ちなのかもしれないし、未来への希望の念なのかもしれない。童謡や昔ながらの歌などに共通する"普遍的な磁力"……本作には、そうした優しい力が確かに宿っているのである。なお「たましいの島/地球は一つ」は、10月末に北京で開催されるユニセフ「平和の旗」のテーマ・ソングになっており、これをを皮切りに彼女が中国で本格的な活動をスタートさせることをも物語っている。
 "小野綾子"として新たに生まれ変わった彼女の歌声は、本来誰もが持っている慈しみの気持ちを鮮明に思い出させてくれる。癒しの心に満ちたハート・ウォーミングな1枚だ。

Text by 秋野 櫻

『たましいの島/地球は一つ』
小野綾子-J.jpg



バップ
発売中
Maxi Single
VPCC-82185
¥1,050(税込)

本作より名前を"オノ・アヤコ"から"小野綾子"に変更。新たに生まれ変わった彼女の真摯な気持ちが込められたハート・ウォーミングな1枚だ。「たましいの島/地球は一つ」は、今秋10月末に北京で開催されるユニセフ「平和の旗」のテーマ・ソング!

【小野綾子 Official Website】http://www.vap.co.jp/ayako/

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