ルースターズ

ARTIST PICK UP

ルースターズ

何処にも属さない「Φ」の結晶たち。二度と再現できないジグソー・パズル、
北九州発、孤高のR&Rバンドの全てを詰め込んだコンプリートBOXが限定リリース!
さりげなく確かめろ、その「軌跡=奇蹟」を。

(初出『Groovin'』2004年9月25日号)

 2004年7月30日、あの4人が再び同じステージに立った。池端潤二(Ds)、井上富雄(B)、花田裕之(G)、そして中心に大江慎也(Vo&G)。場所は苗場、FUJI ROCKのグリーン・ステージだ。北九州出身のR&Rバンド、ルースターズのラスト・ライヴ。このバンドの凄さを一言で表現する事は不可能だ。だからこそ、今回リリースされるこのBOXに収められたオリジナル・アルバムを、まずはバンドの歴史に沿って聴いて欲しいと思う。そして「1つのバンドの音がここまで変るかのか?」と誰もが感じる事だろう。
 1969年、前身バンドから発展する形でルースターズを結成。当時の大江慎也のコトバをかりれば「60年代のポップスを中心にタイトでシャープなリズム&ブルースを根底にする、"普通のロック・バンド"」であった。そう、4人が集まって鳴らした音は「ただのロックン・ロール」以外の何物でもなかった。だが自然体でロックン・ロールが出来るバンドがどれだけ存在したか?今現在もそんなバンドがどれくらいいるだろうか?最高のミュージシャン達が叩き出す突き放されたような音の固まり…。そしてそれを押さえつけ、時にはそこからさえ浮遊していってしまう、大江慎也という存在。安易な「馴れ合い」なんて決して受け付けないロックン・ロール。このバンドが今も神格化してみられるのはそこではないか?事実、FUJI ROCKでのラスト・ライヴもモノ凄い緊張感が漂ったステージであった(そういえば昔、ルースターズのライヴで拳を振り上げるのはカッコワルイと、くだらない言い争いから見ず知らずの男とケンカになった事を思い出した。彼も苗場に来ていたんだろうか?)。バンド・サウンドの要となる豪腕ドラマー、池端の脱退。続いて天才ベーシスト井上の脱退を経て、遂に大江慎也も病気療養で抜けてしまう。中期より"第5のルースターズ"、下山淳が参加、解散する1988年までずっと花田裕之はルースターズを守ってきた。今回のライヴでやっとルースターズにケジメを付ける事ができる、メンバーにとっても、そしてなにより我々ファンにとっても必要な儀式であった。
 8月末日、下北沢にて花田のバンド、そして下山のバンドが一緒に出るイヴェントがあった。先に出た下山淳のMCは「今日は花田裕之の前座を演らせてもらいます」。そして、BASSに井上を配した花田裕之のMCは「花田、井上両名、FUJIでの任務を終え、帰ってきました!」と…。それぞれの巣に戻っていった雄鶏達。「むかしをおもいだしてよいつぶれる」のはもう止そう。今現在の彼らの出す音達の方が、今は重要だ。伝説は葬り去れ。それに立ち会っている今を認識せよ。

Text by 青野克己(すみや本社 商品部 ビジュアルソフト&レンタルグループ)

すみやlogo.png VOICE OF STAFF〜あぁ、我が青春のルースターズ

好きなアーティストは、人に教えて、勧めて、聴いてもらいたいものだ。一方で、誰にも教えない、勧めない、感想なんか聞きたくない。俺だけが知っていればいいという、変な独占欲でもって密かに楽しむアーティストもあったりする。ルースターズは、僕にとっては明らかに後者である(といっても十分にメジャーなのだが)。教えない!勧めない!販売員として失格!切腹!である。でもあえてコメントさせて頂くワケは「聴くんだったら全部聴けぇっ!」という思いからであります。
 音については説明不要。1stからラスト・アルバム、レア音源まで全部聴ける!聴けばわかる!レア映像も見逃すな!とにかく「一生モノ」になることは約束します(少なくとも僕にはね)。
小宮山 功(浜松高台店)

今さらルースターズの事を何か語ろうとしても、何を書いたらいいんだか。とりあえず、今夏のFUJI ROCKでの"ラスト・ライヴ"に諸事情にて行けなかった者としては、チケット代金分の金額のTシャツをまとめ買いしてウサ晴らしをしました(大泣)。ま、俺は88年の渋公"ファイナル・ライヴ"を見に行ってるからいいですけどね!と悲しげに自慢しておきます(ちなみに今回のBOXにそのライヴ音源は完全版で収録!)。
 で、高いけどこれ(BOX)は買わなきゃね。その価値は充分あります。とりあえず、僕がギターを買って最初にコピーしたのは、ルースターズのナンバー。ジャジャジャジャ、ジャッ、ジャッ、ジャン!テキーラ!
松浦正徳(函南店)


本当に夢のような出来事である!ルースターズの一夜限りの復活ライヴ!あの大江慎也がUNという新しいバンドで音楽活動を再開した時から、必然的、運命的な流れだったのだろうか。非常に残念ながらFUJI ROCKは観ることができなかったのだが、写真を観ただけでもかなりグッときた。あの大江慎也がステージ上で笑っているなんて…素晴らしい!
 そして今回発売されるパーフェクトBOX『VIRUS SECURITY』の内容が、またとんでもないものになっている。CD27枚組、さらにDVD5枚、さらに特典DVD1枚、なおかつ未発表写真満載のブックレット付きと物凄い内容なので、ロック・ファンはホントに!確実に!! 手に入れて欲しい。
上原哲也(竜ヶ崎店)

『"VIRUS SECURITY" SUB OVER SENTENCE』
ルースターズ-J.jpg




コロムビアミュージックエンタテインメント
9月29日発売
CD+DVD(CD:27枚/DVD:5枚/特典DVD:1枚)
COZA-91〜122
¥49,800(税込)

1988年の渋公でのファイナル公演を完全収録!遂にフルで聴ける「ニュールンベルグ」、そして未発表ライヴ音源(リミックスはHEAT WAVEの山口洋&"爆音"下山淳大先生)、そして何が飛び出す!?DVDと、全てが聴きどころ、見どころの究極BOXセット!

【ザ・ルースターズ 公式サイト】http://columbia.jp/roosters/

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