Zwei

ARTIST PUCK UP

Zwei

今年5月、シングル「Movie Star」でデビューした女性ロック・デュオ、Zwei。
抜群のルックスで話題沸騰中の彼女たちが、UKロック・フレイヴァー満載の
1stアルバム『Pretty Queen』を早くもリリース!

(初出『Groovin'』2004年10月25日号)

Zwei-A.jpg 今年5月、シングル「Movie Star」で彗星のごとくJ-POPシーンに登場したZwei。女性ヴォーカル&女性ベーシストというスタイルは、個性的なユニット形態が珍しくない昨今のシーンの中でも、とりわけ異彩を放っている。その最小限の構成から繰り出されるパワフルなロック・サウンドはもちろんだが、彼女たちの際立つルックスも大きな話題。モデルとしても活躍していたというベーシスト兼リーダーのMeguに、ワイルドな雰囲気が人目を惹くヴォーカリストのAyumu…類稀な容姿をロック・ファッションで包んだ2人が並び立つ様は、孤高の風情さえ漂う。
 今夏、原宿アストロホールで行われた初めてのライヴ・イベント"We are Movie Stars"でも、その圧倒的な存在感でオーディエンスを熱狂させた。黒を基調としたシックな衣装に身を包んだ2人は、超満員の会場の中、デビュー曲含む全5曲を披露。ラスト・ナンバーでは、ファンがモッシュ状態になるほどの大盛り上がりで、初ライヴは大成功のうちに幕を閉じた。また、クールなステージ・アクションとは裏腹に、MCではお茶目な一面も垣間見せるなど、Zweiのテーマであるという"二面性"も充分に堪能でき、ファンにとっては大満足の一夜となったことだろう。
 さて、デビュー以来、その人気をジワジワと拡大しているZweiが、早くも1stアルバムを完成させた。デビュー・シングル、2ndシングルに引き続き、サウンド・プロデュースは、多くのCMソングや映画音楽等を手掛けてきたイギリス人音楽クリエイター、ニック・ウッドが担当。また、脇を固めるサポート・ミュージシャンたちも超一流。デュラン・デュランのサイモン・ル・ボンや、スニーカー・ピンプスのクリス・コーナーを始め、プロデューサーやコンポーザーとしても世界的に活躍しているロック・ギタリスト、スティーヴィー・サラス、20年以上に渡りJ-POPシーンを支え続けてきたスーパー・ギタリスト、是永巧一ら、錚々たる顔ぶれが並んでいる。Meguが"まさしくZweiの曲"と言い切ったタイトル・チューン「Pretty Queen」に始まり、へヴィなギター・カッティングが気分を高揚させるパンキッシュな「Find me」、Zweiらしいエモーショナルな歌詞が印象的なミディアム・チューン「Keep Giving」、べースを大フィーチャーしたグルーヴィーなインスト・ナンバー「My name is Megu」、そして、雨音のSEとピアノの旋律が流麗に響くラスト・ナンバー「Rain」まで、万華鏡のようにカラフルなZweiワールドを見せてくれる痛快作だ。ワールド・クラスのミュージシャンが集結しただけに、当然クオリティーは申し分なし。UKロックのデジタル感とJ-POPのキャッチーさが絶妙に融合した、まったく新しいタイプのロック・アルバムに仕上がってる。
 1stアルバムをリリースしたとなると、次に期待したいのはもちろんライヴ。一段ステップ・アップした彼女たちのパフォーマンスを、是非とも肌で感じてみたいものである。

Text by 池 佐和子

『Pretty Queen』
Zwei-J 初回盤.jpg Zwei-J 通常盤.jpg



バップ
発売中
CD
[初回盤] CD+DVD VPCC-81494
[通常盤] CD VPCC-81495
¥3,000(税込)

デビュー・シングル「Movie Star」、2ndシングル「ワタシ飼いの唄」含む、待望の1stアルバム。イギリス人音楽クリエイター、ニック・ウッドがサウンド・プロデュースを担当。UKロックのデジタル感とJ-POPのキャッチーさが絶妙にクロスした痛快作。

※ジャケット写真は左が初回盤、右が通常盤です。

【Zwei Web Site】http://www.vap.co.jp/zwei/

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