デスティニーズ・チャイルド

デスティニーズ・チャイルドが、3年振りに待望の新作をリリース！
今作はスコット・ストーチ、ロドニー・ジャーキンスに加えてビヨンセ自らもプロデュースに参加。
最強の布陣と共に確実にレベル・アップした今作は必聴！要注目です!!

（初出『Groovin'』2004年10月25日号）

　今年の7月に、ビヨンセ、ケリー、ミッシェルの3人組が、デスチャとして4枚目となる新作オリジナル・アルバムのレコーディングを再開したというニュースを聞いて、一体どれだけのデスチャ・ファンが眠れぬ夜を過ごしただろうか…。そんな皆さん！お待たせしました！間違いなく最強のガールズ・グループ、デスティニーズ・チャイルドの3年振りとなる新作アルバムが、いよいよ11月10日にリリースが決定しました！
　もともとはアメリカ、テキサス州ヒューストン出身の4人組、ビヨンセ、ケリー、ラトーヤ、ラターヴィアという幼馴染みで結成されたデスティニーズ・チャイルド。1992年にオーディション番組に出場したところ、その飛びぬけた才能が評判となり、米コロンビアと契約。1998年に、デビュー曲「ノー・ノー・ノー・パート2」がいきなりR&Bのチャート1位を記録、アルバム『デスティニーズ・チャイルド』もプラチナを獲得と、順調過ぎるスタートを切ったデスチャ。続く1999年の『ライティングズ・オン・ザ・ウォール』からは「ビルズ・ビルズ・ビルズ」「バカブー」などのヒット・シングルを連発！全世界で1100万枚を超えるセールスを記録し、グラミー賞2冠というおまけ付きで堂々とトップ・グループの仲間入りを果たす。この時のプロデューサーは、今をときめくティンバランド。鮮烈なヴォーカル・スタイルと斬新なサウンドを打ち出した印象的な作品となった。まさに成功の階段を上っている最中、ラターヴィアとラトーヤの2人が突然グループから脱退、新たにミッシェルとファラの2人が加わる。そんなメンバー・チェンジも彼女達の成功には全く影響を及ぼすことはなく、サード・シングル「セイ・マイ・ネーム」では、ポップ、R&Bの両シングル・チャートで1位となり、その年を代表する大ヒット曲に。しかし2000年7月、加わったばかりのファラがやはり脱退、3人で新生デスティニーズ・チャイルドとしてのスタートを切ることになる。その後、2002年のワールド・ツアーを最後にデスチャは一旦活動を休止し、3人がそれぞれソロ活動に専念していくことになる。ビヨンセは2002年の「ワーク・イット・アウト」からソロ・リリースを開始。2003年にはご存知「クレイジー・イン・ラブ」「ベイビー・ボーイ」で世界を独占。ケリーといえば、もはや説明不要の大ヒット曲「ジレンマ」でネリーと共演したことでその名を世界中に知らしめた。そしてミッシェルは、幼い頃から教会の聖歌隊で鍛えた抜群の歌唱力を持っていた事もあり、トニ・ブラクストンの後継者としてのブロードウェイ・ミュージカル「アイーダ」の主演を務めるなど、それぞれが本格派アーティストとしての成長を遂げていった。
　「ソロ活動で3人とも成長してきたから、グループ活動は以前ほど簡単じゃないと思う。でも私たちならできると信じているわ」とビヨンセ。また「新作は今までに私たち3人が経験してきたことを反映した、とてもパーソナルなアルバムになるわ」とケリーもメッセージを届けてくれた。ソロを経て、更に能力を磨いた才女達。それだけに今作への注目度は高い！是非是非ご期待を！

Text by 木下 塁（朝霞店）