長渕 剛

2004年8月に故郷、桜島で行われた約75,000人規模の伝説のライヴ
「桜島オールナイトコンサート」がCDおよびDVD作品で見事に蘇る！
そして約1年半ぶりとなる待望のニュー・シングル『金色のライオン』もリリース!!

（初出『Groovin'』2004年11月25日号）

　2004年8月21日、鹿児島県桜島町。人口4,700人のこの町に全国から約75,000人が集結した。長渕剛が2年もの歳月をかけて準備をすすめ、命を懸けて挑んだ"桜島オールナイトコンサート"をこの目で観るために。約9時間もの長丁場を見事に乗り切った彼に対し、熱い熱い「剛コール」を送るために。日本有数の霊山にして長渕 剛の故郷でもある桜島。この地で行われた伝説のオールナイト・ライヴが、CDおよびDVDにて遂に蘇る！ それだけでなく、伝説のコンサートに全霊をぶつけた彼の更なる新作も、満を持してここに登場！
　先駆けとなるのは、11月20日にリリースされるライヴCD『長渕 剛 ALL NIGHT LIVE IN 桜島 04.8.21』。収録曲はまさに長渕 剛のコンプリート・ベストとでも言うべき内容で、懐かしのデビュー曲「巡恋歌」から名曲「しあわせになろうよ」に至るまで、この日のコンサートで披露された全42曲を完全網羅。CD4枚組＋豪華写真集＆解説を含むブックレット封入で¥5,400（税込）と、価格のほうも大物らしい椀飯振る舞い仕様となっている。　
　対するDVD盤『桜島』のリリースは12月15日。現在日本の映画界で最も注目されている北村龍平氏を監督に迎え、"桜島オールナイトコンサート"をライヴCDとはまったく異なる切り口でドキュメンタリー・タッチに仕上げた超注目作だ。DVD4枚組＋豪華ブックレット封入＋4面デジパック仕様＋ハードカバーBOX仕様と、こちらも装備は限りなくゴージャスである。伝説のライヴを遺憾なく再現したこれら2アイテムのリリースのちょうど合間、12月1日には、約1年半ぶりとなる待望のニュー・シングル『金色のライオン』が登場。軽やかな疾走感が、荒野を駆け抜けるライオンを思わせる渾身の一作だ（ちなみにこの曲は、本人初出演の京セラ製 au携帯電話「A1403K」CM曲として大量オンエア中）！
　桜島の熱が冷める間もなく、2005年に向けて長渕 剛は全速力で動き出した。約75,000人のファンとともに完全燃焼した伝説のライヴ、そのすべてを全身で消化し、そして新たな伝説を創り出すために。"1人"対"75,000人"の弾き語りができるシンガー・ソングライターなんて、どこにもいやしない。御大、長渕 剛の魂の軌跡と、パワフルな行く末を雄弁に物語る、最強にして文句ナシの3作品だ。

Text by 秋野 櫻