リンジー・ローハン

大ヒット映画「フォーチュン・クッキー」主演のリンジー・ローハン、ついにCDデビュー。
まだ18歳ながら"MTV Movie Awards"で4冠に輝くなど、実力はお墨付き。
日本でもスターになること間違いないですよ!!!

（初出『Groovin'』2005年1月25日号）

　2003年、アメリカでの1億ドルを超える大ヒットを記録した映画「フォーチュン・クッキー」で主役を演じ、米国のティーン・エイジの憧れる存在に上り詰めたリンジー・ローハン。3歳の時からカルヴァン・クライン・キッズ等のモデルをして芸能の道を突き進んでいながら、学校ではオールAの優等生。その羨ましいほどの才女っぷりは留まる事を知らず、1998年には「ファミリー・ゲーム/双子の天使」でスクリーン・デビュー。初めての映画にも関わらず、なんと彼女は一人二役という難役を完璧に演じました。個人的にはこの映画に出演していたリンジーが好きで、その健気な可愛いさにヤラれてしまいました（笑）。最初はこまっしゃくれた子役の感もありましたが、演技もアメリカとイギリスで育った双子の微妙なアクセントもしっかり使い分けるなど、見ていくうちにどんどん引き込ました。ファミリー向けですがストーリーもしっかり作られているので、大人だけでも十分に楽しめますよ（ちなみに本作には、リンジーの弟も出演しています！）。加えて、私の映画通としての視点から言わせていただければ、前述の「フォーチュン・クッキー」も超オススメ。TV、映画と活動も多忙になりつつあった時でしたが、自ら進んでオーディションを受け、自らの実力で主役の座を射止めた彼女。「ファミリー・ゲーム」同様どちらもディズニーの映画で、この出演により彼女はすっかりディズニーの看板スターとなったのでした。
　その「フォーチュン・クッキー」の気になる内容ですが、役柄はロック・バンドにのめり込むシンガー役というもの。この好演が評価されてゴールデングローブ助演女優賞候補にもノミネートされました。そしてこの映画のエンド・クレジットで流れる「ULTIMATE」という曲で、歌声も披露しているリンジー。物語も然ることながらその歌声は瞬く間に話題となり、映画のサントラ盤はビルボードのチャート・トップ20に3週間連続でランク・イン。後にマライア・キャリーやジェニファー・ロペスを育てた元ソニー・ミュージック会長、トニー・モトーラがリンジーに着目、新たに立ち上げたばかりのカサブランカ・レコーズに招き入れる事となったのです。
　そしていよいよ1月26日、『スピーク』でリンジー・ローハンはシンガーとしてデビューを飾ります。同時発売されるシングル「ルーモアズ」は、昨年9月にダウンロードのみ発売された際、発売初日から"i-tunes"などの音楽配信サイトで堂々1位を獲得。ともなれば、今回のCDデビューに対するリスナーの注目はすでに最高潮といえましょう。アルバムのプロデュースには、アシュリー・シンプソンを手掛けたジョン・シャンクス、ブリトニー・スピアーズを手掛けたクリスチャン・ランディンなどヒット・メイカーが勢揃い。これらのポップス・ヒットの精鋭が脇を固めていれば、内容は文句無し！彼女のキュートな歌声が昇華された素晴らしい仕上がりとなっています。
　輝かしいキャリアとこの美貌…ところでみなさんは彼女は何歳だと思いますか?! 私も驚きましたが、まだ18歳なんですね。ティーンの憧れの存在は、活躍の場を広げてますます輝く事でしょう。これからの活動にも大注目です!!!

Text by 村澤 悟（すみや本店 ソフト館）