SPECIAL SELECTION
aiko
ニュー・シングル「三国駅」は、学生時代の忘れ得ぬ思い出と今の彼女をつなぐ、
優しさに溢れたミディアム・バラード。
待望の6thアルバム『夢の中のまっすぐな道』とともに、必聴の仕上がりだ!
(初出『Groovin'』2005年2月25日号)
2002年のスタンディング・ツアー「LOVE LIKE ROCK vol.2」で、いち早く披露されていたミディアム・バラード「三国駅」がついにシングルとしてリリースされた。タイトルにもなっている三国という駅は大阪の阪急宝塚線に実在し、aiko自身が大切な友人たちと共に学生時代を過ごした沢山の思い出が詰まった場所だ。
「三国には川が流れてるんですけど、そこに好きな人と行ったなぁとか、みんなで花火大会したなぁとか、免許取り立てのときに友達のクルマに乗せてもらって川沿いをドライヴしたなぁとか、そういう思い出がたくさんある場所なんですよね。曲としては、そんな学生時代から今にかけてのすべてを振り返ってるイメージなので、やっぱりすごく思い入れがありますよね。」
いまだ忘れることができない輝かしい思い出。しかし、それを単に懐かしみ羨むだけではなく、その輝きを更に強いものとする為に今をがんばって生きる。そんなaiko自身の感情が反映された詞の世界は、多くの人に共感を与えるものとなっている。そして、その世界をより鮮明にリスナーへと届けるのが、ストリングスやピアノをフィーチャーし、絶妙なアレンジを施されたサウンドたちだ。
「アレンジは、イントロからAメロまでけっこう長い間ピアノで押し切ろっかぁとか、いろいろ話し合いましたね。でも結局、やっぱりピアノが鳴っていて、ストリングスが鳴っていてっていうシンプルなものになりました。間奏に出てくるアナログ・シンセのフレーズは、すごく切なくて好き。ここは、なんかポツンとした感じを出したかったんですよ。あくまでもこの曲は大草原ではなくて、街並みが浮かんでくるイメージだったから…。」
「好きな人も浮かんでくるし、大親友も浮かんでくるし、大切な男友達だって浮かんでくる」というように、レコーディング中彼女の頭の中には、かけがえのない人たちの顔が次々に巡っていたという。だからだろうか、その歌声はまるでつぶやくような優しいニュアンスを感じさせ、それがまたジンワリと胸に染みてくるのだ。
「自分でも歌っててヤバイみたいな(笑)。ライヴで歌ってた時も毎回、泣きそうでしたね。この曲は27か28歳の頃に作った曲ですけど、色々とようやく振り返ることができる年になって、なおかつ今と客観的に比較することもできたりするので、だからこそ作ることができた曲なんじゃないかなって思いますね。」
このシングルに続いて、3月2日には待望のニュー・アルバム『夢の中のまっすぐな道』も到着する。6枚目にしてなお、これまでに見たことのない新たな表情をたっぷりと感じさせてくれて、なおかつみんなが待ってるaikoらしさも満載された全13曲。アップ・テンポなロック・チューンから、大人っぽさ全開のジャジーなナンバー、そして感涙必至のバラードまで、様々なサウンドに彩られた様々な恋模様は、またも多くの人々の心を優しく楽しく切なく震わせることだろう。4月11日からスタートする全国ツアー"LOVE Like Pop Vol.9" への期待が大きくふくらむ大傑作、必聴である。
Text by もりひでゆき
『夢の中のまっすぐな道』
ポニーキャニオン
3月2日発売
CD
PCCA-1529
¥3,059(税込)
aiko、待望の6thアルバムをリリース。先行シングル「三国駅」を含む全13曲。アップ・テンポなロック・チューン、大人っぽさ全開のジャジーなナンバー、そして感涙必至のバラードまで、6枚目にしてなお見たことのない新たな表情をたっぷりと感じる仕上がりです。【初回限定仕様】カラートレイ&初回限定ブックレット。
※ジャケット写真は、左が初回盤、右が通常盤です。
★最新シングル、絶賛発売中!
『三国駅』
ポニーキャニオン
発売中
Maxi Single
PCCA-02203
¥1,260(税込)
【aiko Official Home Page】http://aiko.can-d.com/