ザ・コブラツイスターズ

ARTIST PUCK UP

ザ・コブラツイスターズ

季節は卯月!まさにサクラサク春!!
心の中に広がる思いを歌に込めた、コブツイ会心作『ウヅキ』!
彼らの音楽が今、疼き始める…。

(初出『Groovin'』2005年4月25日号)

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 真っ白な紙一面に鮮やかな色で描かれた1枚の錦絵のようなアルバムが完成した。とことん"和"ということにこだわったからこそ成しえた、彩り豊かなアルバムだと思う。三線、琴、笛といった和楽器がいっそう艶やかなものへ変化させている。
 ザ・コブラツイスターズというこのバンド、とにかく独得な空気を漂わせ他に類を見ない唯一無二の個性を持つバンドだ。約2年半振りとなる今作も同様な空気を纏いつつ何処か懐かしく何処か新鮮で。心にある風景を代弁してくれているかのような錯覚さえ覚える。楽しいことも辛いことも悲しいことも全て楽曲の中に表現されている。それぞれの楽曲に私たちは祭りの楽しさ、初恋の甘酸っぱさ、大切な人を無くした哀しみなどを鮮明に頭に描くことが出来る。身近にある風景を鮮烈に切り取った楽曲が収められたアルバム。"和"つまり日本。そして日本に暮らす人々。全ての人々の何気ない日常の中から感じた、何気ない出来事の中から生まれた楽曲でありメッセージなのかもしれない。
 和+ロックと一言で片づけてしまうのはすごく勿体ない。だからと言って上手くはまる言葉は見つからない。ということは思い切って言い切ってしまった方が良いかもしれない。これが日本のロックかもしれない、と。和楽器を使って演奏してるから日本!なんて単純なことではけっして言いたくない。彼らの選ぶ言葉が持つ響きや面白さが絶妙な表現を生み出し、より"和"を感じさせる。確かに、日常では使われていない言葉もある。しかしそこに、たった一言で表現し尽くしてしまう日本語の妙を感じずにはいられない。外国語を駆使した歌詞では無くあえて日本語をロックのサウンドに融合させているからこそ、日本のロックだ、と言いたいのである。
 今回彼らの代表曲とも言える「サクラサク」が新たなアレンジと共に「サクラサク平成十七年」として生まれ変わった。そこには暗い話題がつきない日本へ、そして彼らの新たな出発とともに新たな決意を呼び覚ますメッセージが込められている。率直でまっすぐな歌声は何処か温かく胸に迫るものを感じずにはいられない。季節は春爛漫!彼らの音楽がウズウズと心を刺激し始める!!

Text by 有田幸恵(すみや本店ソフト館)

『ウヅキ』
ザ・コブラツイスターズ-J.jpg




バップ
発売中
CD
VPCC-81508
¥2,500(税込)

約2年半ぶりとなるオリジナル・アルバム完成!和楽器を随所にちりばめいっそう艶やかで、和テイストたっぷりな渾身の1枚。お祭り騒ぎな楽曲から、胸に迫るバラードまで"らしさ"の中に懐かしさや新鮮さを混在させている。サクラサク卯月、今、ロック魂が胸でウヅキ出した…。

【ザ・コブラツイスターズ】http://www.vap.co.jp/cobra/

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