スムルース

ARTIST PICK UP

スムルース

スムルース、2005年第1弾シングルをリリース!
石田ショーキチ氏(MOTORWORKS)をプロデューサーに迎えての新たなる1歩は、
春の温かい日差しに潜む、憂いをまとったミディアム・チューン。

(初出『Groovin'』2005年4月25日号)

スムルース-A.jpg

 昨年4月にメジャー・デビューを果たし、精力的に活動を行ってきたスムルース。エンターテイメントに満ちたステージ、そしてシングル「冬色ガール」においては、生ストリングスを前面に打ち出したかつて無いアレンジで私たちを魅了してくれた。そんな進化を続ける彼らが、待望のニュー・シングル『沈黙の花言葉』をリリースする。
 「1年目だからといって下準備という訳ではないけど、やっと"よっしゃ行くぞ!"っていうものが1年経って固まってきたと思う」(B/小泉)
 メンバー全員、この1年の成長を実感している様子。その口ぶりは自信に満ちて頼もしい。そしてこの度、かねてから熱望していたという石田ショーキチ氏のプロデュースが実現。緊張と緩和のヴァランスをとりながら行われたレコーディングは、和やかな雰囲気だったようだ。
 「レコーディング中はくだらない会話が6〜7割を占めてました(笑)。でも上がった音源には、その一瞬に集中して注いだエネルギーと、グルーヴ感がしっかり表れているんですよね」(Ds/中島)「頭であれこれ考えるのではなく【感じる】ことを重視したレコーディングでした」(Vo&G/徳田)。
 その言葉通り、個々の音が際立ち1つとなったグルーヴは、過去にない強いエネルギーを放つ。「僕にとっての春は"命"、つまり今回は生きる事がテーマ」と語る徳田。厳しい寒さを乗り越え訪れる春という季節。そこに芽吹く生命の強さ、尊さ。穏やかな日差しに包まれる至福の一時もあれば、時にまどろみに迷い込み漠然とした憂いに襲われる事もある。そんな感情の起伏も含め、春は生きる事を実感する季節なのだと思う。こうした感情の揺らぎも、憂いを帯びた叙情的な旋律とそれを優しく包み込むストリングスが絶妙に表現している。またc/w「愛で二度死ね」では一転、アッパーなR&Rが展開、一発録りならではのライヴ感が濃縮パッケージされている。ライヴを大いに盛り上げる1曲となりそうだ。
 5月からは全国ツアーがスタート。「地方でも徐々に反応が出てきて、この1年でだいぶ迎え入れられたと思う」と語るのは回陽(G)。その実感が更にパワー・アップしたステージを期待させる。その日を心待ちにしようと思う。

Text by 浜田幸子(編集部)

『沈黙の花言葉』
スムルース-J.jpg




キングレコード
4月27日発売
Maxi Single
KICM-1131
¥1,000(税込)

2005年第1弾シングルは、石田ショーキチ氏をプロデューサーに迎えての憂いと切なさを帯びたミディアム・チューン。4人それぞれの音が際立つサウンドは、バンドの成長を実感する力強い響き。また今月号から『スムルースのススメール』と題した連載もスタート。併せてチェックして下さい!

【スムルース 公式サイト】http://inumani.chu.jp/

inserted by FC2 system