ナタリー・インブルーリア

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ナタリー・インブルーリア

聴く人の耳と心を捉えて離さない、あの優しい歌声にまた会える…。
名曲「トーン」を超えた全英大ヒット・シングル「シヴァー」収録の3rdアルバムをリリース。
深い優しさに満ち溢れ、ポジティヴな力強さをも併せ持つ良質な楽曲が揃った"聴かせる"作品です。

(初出『Groovin'』2005年4月25日号)

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 1998年『レフト・オブ・ザ・ミドル』、2001年『ホワイト・リリーズ・アイランド』、そして2005年4月、遂に約4年振りとなる『カウンティング・ダウン・ザ・デイズ』を届けてくれたナタリー。待ち遠しかったリスナーも多いことでしょう。世界を魅了するナチュラルでまっすぐな歌声と、日常をしっかりと曲に刻み込んだ彼女の確かな視線を、最高の楽曲とサウンド・プロダクションががっちりと受け止めた、今まで以上にナタリーのソングライター、ヴォーカリストとしての才能を知らしめる良質な作品となっています。
 1975年2月4日、イタリア人の父とオーストラリア人の母の間に生まれた彼女。1998年のデビュー・アルバム『レフト・オブ・ザ・ミドル』からシングル・カットされた「トーン」で世界的な人気を獲得し、結果700万枚以上のセールスを上げ、一躍女性ヴォーカリストの仲間入りを果たしたナタリー。2001年には、UKとUSを行き来する忙しい中で書き溜められた曲を集めた『ホワイト・リリーズ・アイランド』をリリース。この作品は、アーティストとしての成長と飛躍が存分に発揮され、前作以上に彼女の魅力を存分に堪能出来ます。2002年には映画「スティグマータ/聖痕」の為に、ビリー・コーガン(exスマッシング・パンプキンズ、ZWAN)の手による楽曲を提供。そして2002年にはL'OREALのワールド・ワイド・キャンペーンの顔としても活躍、更に、ジョン・マルコヴィッチらが出演した「ジョニー・イングリッシュ」にも出演するなど、多方面にわたって活躍しました。
 そんな2002年中頃から取り掛かったという今作『カウンティング・ダウン・ザ・デイズ』には、ナタリーのアーティストとしての才能の深さを改めて実感させる楽曲が多数収録されています。音楽以外の活動によって才能の幅が広がり、シンガーとしての表現力が増したのでしょう。基本は今まで通り、ナチュラルなアコースティック・ポップなのですが、すんなり心に染み渡ってくる楽曲が目白押しです。特にこの上なくポップで優しさ溢れるファースト・シングル「シヴァー」が顕著な例で、エルトン・ジョンの「キャンドル・イン・ザ・ウィンド」以来という全英での爆発的大ヒットを記録。本当に魅力的な曲となっています。彼女は今作で「自分の世界」というものをしっかりと、明確に築き上げることに成功しています。デビュー・アルバムで世界を魅了したナチュラルで、優しいとしか形容できない歌声と、セカンド・アルバムでみせてくれたアーティスティックなサウンド・プロダクション、その両面の魅力が自然に、且つ、最上の形で融合された、彼女の決定的名盤となり得る作品に仕上がっています。
 "4月"というこの時期、新しい環境に飛び込み、期待と同時に不安を感じている方も多いでしょう。実はこの作品、「新たな始まり」についての曲が多く含まれています(アルバム・タイトル曲然り、オープニング曲「スターティング・トゥデイ」然り、「サティスファイド」然り)。聴く人の耳と心を捉えて離さない、甘く、優しい彼女の歌声はきっと、そんなあなたを癒してくれるでしょう。

Text by 大林 誠(大仁店)

『カウンティング・ダウン・ザ・デイズ』
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BMGファンハウス
発売中
CD
BVCP-24064
¥2,200(税込)
※期間限定特別価格

98年シングル「トーン」の大ヒットによる衝撃的デビューで世界を魅了したナタリーの、約4年振りとなる3rdアルバム。独特のナチュラルでまっすぐな歌声はそのままに、アーティストとしての成長と飛躍が表現された良質なアコースティック・ポップ・アルバム。先着特典としてポスト・カードをプレゼント。

【ナタリー・インブルーリア 日本オフィシャルサイト】http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/BV/natalieimbruglia/index.html

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