風味堂

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風味堂

風味堂、待望の1stアルバム『風味堂』を堂々発売!
ピアノ、ベース、ドラムスのギターレス3ピース・バンドは、
ジャンルを超えて、音楽の楽しさを教えてくれる!!

(初出『Groovin'』2005年6月25日号)

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 九州・博多出身の風味堂。温かくて素直なその響きは、博多という土地柄や人柄からくる魅力なのだろうか、この1stアルバム『風味堂』でも溢れんばかりに発揮されている。そしてその弾けるピアノとリズムは、私たちを魅了して止まない。
 かくいう僕もまた、そんな彼らの魅力に取り付かれてしまった1人である。去年の春頃から、巷でとてもゴキケンにROCKでスウィングなバンドがいると噂には聞いていたにも拘らず、なかなか聴けずにいた。初めて出会ったのは、昨年7月23日に300円(安すぎです!)で発売されたインディーズ盤「真夏のエクスタシー」(限定で2,310枚発売。見事、オリコン・インディーズ・チャートで11位にランク・イン。もちろん現在は生産完了)だった。店が終わって聴いたその曲は、疲れも吹っ飛ぶ弾けっぷりだった。まさにエクスタシー、歌詞にはどことなく男の情けなさと言うか悲しい性が滲み出ていて、親しみが湧いた。
 風味堂はバンドとしては珍しく、ギタ−がいない。ピアノ、ベース、ドラムによる3ピース・バンドのその魅力は、なんといってもロック、ポップス、ソウル、ヒップ・ホップ、ジャズ、ボサ・ノヴァなど、あらゆるジャンルを超越したノンジャンルで、誰でも楽しめて単純に面白いその音楽性だろう。どの楽曲にも親しみが湧くし、ついつい口ずさんでしまうキャッチーなメロディーが、頭の中をぐるぐると回る。それと特に注目したいのが、ピアノ&ヴォーカルの渡 和久が書く詩。素直で男の弱さや優しさがとってもロマンチックに表現されていて、温かい人柄がそのまま出ている。「何かに耐えて笑うより 何もかも全て忘れて 泣く時も必要なんだ そして元気が出たなら歌いましょう」(2ndシングル「ナキムシのうた」より)。このさらりと歌えてしまう素直さがたまらない。またその歌声もとってもセクシーで男らしさを充分に漂わせ、とってもパワフルでいてソウルフル、まさに魂のヴォーカルといえよう。もちろんベースの鳥口マサヤとドラムスの中富雄也のリズム隊もパワフルで、コーラス・ワークも息のあった所を見せてくれる。そのチーム・ワークに抜かりはない。
 そしてこの度発売となった1stアルバムには、全国ラジオ35局パワ−・プレイになったヒット・シングル「ナキムシのうた」、"2005 JAL CMソング"の「楽園めざして」、ライヴの定番「ゆらゆら」など全11曲を収録。まさに待望の1枚である。また今回のアルバムの初回盤のみに収録されるボーナス・トラックとして、渋谷BYGでのライヴ音源を収録。こちらも見逃せないところだ。
 2ndシングル「ナキムシのうた」のリリース後に全国14ヶ所で行われたフリー・ライヴの動員数は、なんと5万人!各会場に長蛇の列を作った人々は、彼らの溢れんばかりの魅力に圧倒された事だろう。7月7日から始まる全国ワンマン・ライヴ・ツアー「楽園をめざして」も、前回のライヴ以上に盛り上がること必至。ファンの期待も高まるばかりだ。

Text by 岡本太祐(君津店)

『風味堂』
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ビクターエンタテインメント
発売中
CD
[初回盤]VICL-61663
[通常盤]VICL-61664
¥2,900(税込)

一度聴いたら忘れられない「ナキムシのうた」でその存在をアピールした風味堂、待望の1stアルバムが完成!心温まる歌詞とロックやポップスやジャズのテイストを詰め込んだサウンドが心躍る。初回盤はボーナス・トラック1曲収録+「風味堂が語る!PVダイジェスト」を収録したCD-EXTRA仕様。

【風味堂 オフィシャルサイト】http://www.fumido.jp/

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