USER o.a.c.n.

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USER o.a.c.n.

スウェーデン発4ピース・バンド、USER o.a.c.n.が日本デビュー!
VoとDsのガールズが牽引する楽曲の数々は、
女性らしいしなやかさと、らしからぬアグレッシュヴなパワーを兼ね備えています!

(初出『Groovin'』2005年6月25日号)

USER o.a.c.n.-A.jpg この冊子を手に取る頃は、梅雨真っ盛り。今にも雨が降りそうなよどんだ空を眺め、ジメジメと湿った暑苦しさにウンザリしてそう。そんな憂いなモードの時は、何かしらのストレス発散や、パワーとなるエッセンスが欲しいところ…。
 個人的な処方箋はやはり音楽、時間を見つけてはCDショップに立ち寄り、フリー・ペーパーはもちろんのこと、試聴機やコメント・カードを眺めて新しい音との出会いがあると、結構気分がスッキリする。先日もお目当ての1枚を買いに行くだけのはずが、気付くと手には3枚ものCDが…。でもそんな充実感のおかげで、翌日の自分が少しポジティヴになれたりするから、音楽の魔法は不思議である。
 そしてここでまた、新たな音との出会いを果たした。USER o.a.c.n.、正式には"USER of a common name"というネーミングのスウェーデンの4ピース・バンドである。ロック・スクールで出会ったVoのリンダとDsのスッシィを中心に結成。リンダは"Life is Music" "Born to Rock"という程の音楽好きで、7歳の時から曲作りを始める。一方のスッシィの音楽活動の始まりも早く、幼児の頃からテーブルの上でフォークとナイフを握ってはドラミングの真似事をしていたそうだ。後にメンバーとなるGのクラースとBのフレデリックの2人は、それぞれ別のバンドでプレイをしていたが、たまたまパーティーで知り合いFOO FIGHTERSやU2がお気に入りである事が共通で盛り上がり、すぐに4ピース・バンドとして活動を始めたそう。そして2002年夏にメジャー契約、翌年にはシングル2作とアルバム『USER』をリリース。本国では瞬く間に話題となりアメリカのフェスにも参加。数々のツアーのうち、昨年3月にはストックホルムで行われたLimpbizkitのライヴのオープニング・アクトも務めた。
 そしていよいよ日本上陸となったUSER o.a.c.n.、その大ヒットも頷けるほど1曲目「HIDE」からガッチリと掴まれる。リンダはソロ・デビューのオファーがあった程の歌声の持ち主、音域も広く特に高音の伸びがとてつもなく気持ち良い。女性的なしなやかさを持ちながら、それでいてソロではなくバンドのヴォーカリストに拘ったパンチの利いたシャウトにも注目せずにはいられない。加速する疾走感が心地よいR&Rナンバー「DO YOU」は、日本人好みのキャッチー&ポップさ。俯き加減の気分をカラッと明るくしてくれるパワフルなナンバーだ。ドライヴにも爽快な演出をしてくれそうだ。アヴリル好きにもオススメかも?そしてLimpbizkitのオープニング・アクトを務めただけあって、重厚なバンド・サウンドでガッチリアピールする楽曲も。「YOU BELONG」や「LIKE THAT」などは、是非ともライヴで体感したいダイナミックなサウンドを奏でている。他にも壮大なロッカ・バラードで、リンダのしなやかな歌声をじっくり味わえる「RIGHT WORDS」など、彼らの持ち味が十分に引き出された内容となっている。
 力強く刻まれたビートに後押され、開放的な歌声にホッと笑顔…なんか今、とっても元気だ。きっと夏の熱い日射しに照らされて聴くのもサイコーに気持ち良さそうだ。この効き目バツグンの『USER』で、憂鬱な梅雨を乗り越えて、今年の夏をバッチリ熱くしちゃいましょう!

Text by 浜田幸子 (編集部)

『USER』
USER- o.a.c.n.-J.jpg




littlesnowman
6月29日発売
CD
LSCD-0015
¥2,300(税込)

Vo&Dsがガールズの4人組バンド、USER o.a.c.n.が日本デビュー。パンチの利いたパワフル・ヴォイスが伸びやかに響く心地よいメロディーは、日本人好みのキャッチー&ポップさ。重厚なバンド・サウンドが強烈なインパクトを放つ。初回盤は「HIDE」「DO YOU」「TO FEEL」のPVを収録したDVD付。


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