スキマスイッチ

SPECIAL SELECTION

スキマスイッチ

スキマスイッチ、待望の2ndアルバムが遂に登場!
前作『夏雲ノイズ』を遥かに超える、キラキラと眩いポップ・ミュージックが溢れる大傑作!
初回生産限定盤は、シングルのPVやインタヴューを収録したスペシャルDVD付!

(初出『Groovin'』2005年7月25日号)

スキマスイッチ-A.jpg スキマスイッチは、ポップ・ミュージックの歴史を塗り変えるアーティストになるのではないか。待望の2ndアルバム『空創クリップ』にも収録されているシングル「全力少年」を聴くたびに、僕はそんな大きな期待を持ってしまう。
 2003年のデビュー以来、スキマスイッチは一貫して恋愛についての歌を歌ってきた。まるでポップ・ミュージックの歴史をなぞるかの様に…。恋愛のハジケんばかりのワクワクする楽しさや、胸を掻きむしられるくらいの狂おしい切なさ、心が張り裂けそうになる別れの予感、そしてただただこの世の終わりを前にして立ちすくむかの様な別れの後の喪失感。ポップ・ミュージックはいつだってそう、そこで歌われるのは"君と僕"についての歌だった。
 槇原敬之が稀代のポップス職人であることに、異論のある人はいないのではないだろうか。彼が創り出す歌の数々は、恋愛のさまざまな場面において心が揺れ動く一瞬一瞬を捉えている。そしてそれを普遍的なものに昇華させるシンプルで大胆な言葉とメロディを紡ぎ出し、爽やかで、それでいて感傷的(だからと言って感情に流され過ぎない)で、胸に染み入る歌を届けてくれる。ポップ・ミュージックと真摯に向き合いながら曲を創っていく姿勢は、いつになっても変わることのない、ホントの意味でオンリー・ワンな存在だと思う。そして、ポップ・ミュージックに取り組む姿勢において槇原敬之と同じものを、僕はスキマスイッチにも感じる。彼らの歌に難しいことは何もない。ただ良いものを届けたいという思いがそこにあり、簡単に言ってしまえばグッド・メロディとそれを最大限に活かす優しくて豊かなアレンジがあるだけだ。それを表現して多くの人に愛されているのは、本来数少ないアーティストだけで、スキマスイッチもその中にいる。彼らは歌うべくして歌っているんだと思う。
 『空創クリップ』には、シンプルな言葉とメロディで恋愛について歌うスキマスイッチらしい曲から、ピアノを基軸としつつも珍しく感情のメーターが振り切れんばかりの大バラード「雨待ち風」、彼らの真骨頂であるファンキーでタイトなリズムがカッコイイ「フィクション」や「キレイだ」、そしてリリカルな小品「かけら ほのか」と、ポップ・ミュージックの可能性をどんどん広げてくれるすばらしい曲が溢れている。前作『夏雲ノイズ』を遥かに超えた完成度を誇るアルバムが誕生した。
 「全力少年」に話を戻そう。この曲はスキマスイッチが初めてメッセージ・ソングに真っ向から取り組んでいるもので、しかもそれが完璧なポップ・ミュージックとして成り立っている。ここで歌われているのはイノセンスの奪還だ。失われてしまったものを嘆くのではなく、もう一度この手で掴むんだという意志だ。「積み上げたものぶっ壊して/身に着けたもの取っ払って」…夢と希望を両手いっぱいに抱えて、もう一度あのイノセンスを取り戻すんだという確信に満ちた思いだ。そして「セカイを開くのは誰だ?」「セカイを開くのは僕だ」という高らかな宣言を、どうしようもない程に揺るぎないポップスとして完結させている。これはポップ・ミュージックの大名曲だ。大絶賛。

Text by 鈴木 篤(すみや本社 営業企画部)

『空創クリップ』
スキマスイッチ-J.jpg




オーガスタレコード/BMGファンハウス
発売中
CD
[初回生産限定盤]DVD付 AUCK-18006〜7 ¥3,360(税込)
[通常盤]AUCK-11006 ¥3,059(税込)

【『空創クリップ』 収録曲 】
01:君に告げる  02:全力少年 03:水色のスカート  04:冬の口笛(feat.Takuya ver.)  05:フィクション 06:さみしくとも明日を待つ(album ver.)  07:キレイだ 08:かけら ほのか  09:目が覚めて 10:飲みに来ないか 11:雨待ち風(album ver.)

待望の2ndアルバム『空創クリップ』は、「冬の口笛」「全力少年」「雨待ち風」のヒット・シングルにGRAPEVINEとの共演で話題の「さみしくとも明日を待つ」やw-inds.に提供した「キレイだ」など、前作『夏雲ノイズ』を超える話題性と完成度を誇る大傑作!

【スキマスイッチ 公式サイト】http://www.office-augusta.com/sukimaswitch/

inserted by FC2 system