安室奈美恵

ARTIST PUCK UP

安室奈美恵

路線変更をした前作『STYLE』で宣戦布告。そして、その時は来た…。
遂に安室奈美恵は「Hip-Pop」というオリジナルのスタイルを確立させた!
頂点を極めるべく、渾身のダンス・チューン・アルバム『Queen of Hip-Pop』をリリース!!

(初出『Groovin'』2005年7月25日号)

安室奈美恵-A.jpg J-POPの歌姫からHip-Popの女王へ…。皆さんご存知の通り、安室奈美恵はJ-POP界の歌姫として華麗なる地位を確立させたが、この数年次なるステップとしてHIP HOP/R&B色の強い作品をリリースしてきた。SUITE CHICというプロジェクトにヴォーカルとして参加し、m-floのVERBALやZEEBRA、AIといったJ-HIP HOPを牽引する彼らと組むことによって、何かを感じたのだろう。確かにSUITE CHICは素晴らしい楽曲ばかりだった。そして、その後にリリースされた安室奈美恵名義のシングル曲「Shine More」「Put 'em Up」「So Crazy」は、全てこれまでのPOPな要素とHIP HOPをバランス良く織り交ぜたHip-Pop路線。まさかSUITE CHICだけではなく本人名義でもこの路線で行くとは、誰も予想していなかったのではないだろうか。その昔の彼女の楽曲とは随分違うのでこれには賛否両論があって、私の周りにも「昔の安室ちゃんのほうがカラオケとか歌いやすかったし良かった」という意見もある。しかし、私は安室奈美恵にはHip-Hopが一番合っているような気がする。力強い歌声はもちろんのこと、ダンスというパフォーマンスの武器も持つ彼女だからである。先日行われた"MTV Video Music Awards Japan 2005"でも最優秀R&Bビデオ賞、アジア最優秀パフォーミング・アーティスト賞の2冠を獲得。彼女のパフォーマンス力は誰もが認める素晴らしさなのだ。
 HIP HOPというジャンルは、アーティスト同士がお互いをリスペクトし合い、積極的にアルバムなどに参加するという傾向にある。既に安室奈美恵もSUITE CHIC参加以降、ZEEBRAやHEARTSDALESのアルバムに参加。先日アルバムをリリースしたYAKKO(AQUARIUS)のプロジェクト、JHETTにも参加し、早くもJ-HIP HOPのアーティストにも馴染んでいるように思う。こうした数多くのコラボレーションを、実は彼女自身が1番楽しんでいるのかもしれない。
 そして今回のアルバムは、楽曲のほとんどがダンス・チューンという構成。1曲目からスズキ シボレーのCMでお馴染みの「Queen of Hip-Pop」、2曲目のシングル曲「WANT ME, WANT ME」と、強めのダンス・チューンになっているから、最初から飛ばしまくり!というか全12曲を通しても、クール・ダウンのナンバーはミディアム・バラードの「ALL FOR YOU」と、初のデュエット曲となる「Ups&Downs」だけ。他はノリノリのナンバーばかりなので、とても休めません!嬉しいことに、捨て曲は1曲もない!! 個人的に好きな曲はシングル曲の「ALARM」。サビ部分がなんとも心地良くて、シングルがリリースされた当時は、携帯の目覚ましに設定していた程。皆さんも聴いてみて気に入ったら、是非アラームに設定してみては!?
 9月からは、アルバムを引っ提げて全国ツアー"namie amuro tour 2005"を行う事も決定。このアルバムで日本のQueen of Hip-Popになるであろう安室奈美恵、その勢いで"世界のQueen of Hip-Pop"にも挑戦して欲しい!

Text by 平松繁和(鎌倉深沢店)

『Queen of Hip-Pop』
安室奈美恵-J.jpg




avex trax
発売中
CD
AVCD-17692
¥3,059(税込)

安室奈美恵、待望のニュー・アルバムはスズキ シボレーのCM曲「Queen of Hip-Pop」をはじめ、シングル4曲を含む全12曲。J-POPの歌姫として頂点に立った彼女の次なる狙いはHip-Popの女王だ!初回盤はピンクパンサー&安室奈美恵オリジナル・ステッカー+初回限定ver.イラスト付きワーズペーパー封入。

【安室奈美恵 オフィシャルサイト】http://www.avexnet.or.jp/amuro/

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