melody.

通算6作目となるニュー・シングルは、
TBS系金曜ドラマ「ドラゴン桜」の主題歌として絶賛O.A.中！
爽快なサウンドとポジティヴなメッセージが駆け抜けるポップ・チューン！

（初出『Groovin'』2005年8月25日号）

　melody.の通算6作目となるニュー・シングル『realize/Take a Chance』が届けられた。ダブルA面仕様となっている本作、「realize」はTBS系ドラマ「ドラゴン桜」（毎週金曜日22時〜）の主題歌として、また「Take a Chance」は"NEC BIGLOBE"CMソングとして絶賛O.A.中だ。
　そんな、すでにメディアで話題の2曲が収録されている訳だが、"realize（＝実現する）" "Take a Chance"というタイトルが示す通り、本作は全体的にポジティヴな魅力で満ち溢れている。特に「realize」においては、軽やかにステップを踏みたくなる軽快なビートと燦々と照らす太陽のような明るいメロディーに、清々しい気持ちになる。そのキラキラと輝くサウンドに、思わず笑みがこぼれてしまう程だ。また「Take a Chance」は、コーラス・ワークが映えるミディアム・ナンバーで、彼女の透明感のある歌声が美しく響く。対極にも感じるサウンド・アプローチだが、2曲に共通するメッセージである「自分を信じて頑張っていれば、願いは必ず叶う」という思い…。形には見えなくとも多くの支えに気付く事で生まれる"強さ"、迷わず突き進む"勇気"、そして笑顔でいられる事の大切さや喜びまでも、彼女の歌声を通して気付かせてくれる。彼女の発信するメッセージは、本作でもまた性別や世代を超えて幅広く受け入れられる事だろう。
　melody.の歌声はとても自然体だと思う。メッセージが強いとついエモーショナルな歌声をイメージしがちだが、彼女はごくごくナチュラルに、まるで鼻歌を歌うような軽やかさで私たちを包み込んでくれる。けれどそんなソフトな耳触りでもスケールは広く、高域も悠々と伸びやかに歌う。そんなどこまでも澄み切った瑞々しい歌声は、気負いなくポンと隣で肩を叩いてくれるような身近さと安堵感を運んできてくれる。この親しみやすさもきっと、彼女の魅力なのだろう。
　また、本作にはボーナス・トラックとして前作シングル「Next to You」のハウス・リミックスを特別収録。こちらも併せて注目してみて欲しい。

Text by 浜田幸子（編集部）