イル・ディーヴォ

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イル・ディーヴォ

アルマーニを着こなす4人の個性、世界中で大ブレイク!
クラシカル・クロスオーヴァーの新星、イル・ディーヴォが日本上陸。
NTV系全国ネット「きょうの出来事」ウェザー・テーマ「MAMA(2005エディット)」も収録!

(初出『Groovin'』2005年8月25日号)

イル・ディーヴォ-A.jpg 一般的に、JAZZやクラシックというジャンルは、なかなかシロウトには敷居の高い音楽ジャンルと思われている。しかし、一方で「チャンスがあれば聴いてみたい」と思われているのもこのジャンルである。特にクラシックは「何から聴けばよいのかわからない」という声が多い。楽曲にしても、誰がどういう形態で演奏し、それがいつどこのホールでのライヴか?なんて言われても、なかなかついて行けないものがある。ま、普通の音楽ファンは、クラシックを本格的に聴こうというより、言い方は悪いが「それっぽい音楽」を聴きたいわけで、ポップスとクラシックの中間地点にあるような音楽が欲しいのであるが…。
 ここ数年、その中間に位置する音楽として、クラシカル・クロスオーヴァーが注目されている。音楽的に高いレベルにありながら、ポップ・ミュージックの要素を取り入れ、より聴き易く、親しみやすい音楽である。よく知られているところでは、サラ・ブライトマン、ヘイリー(ドラマ「白い巨塔」の主題歌となった「アメイジング・グレイス」)、マキシム(ピアノの貴公子)、BOND、日本では高嶋ちさ子、川井郁子、アンサンブル・プラネタなどなど。例えばBONDは、弦楽四重奏の形ながら、パフォーマンスはまるでロックである。しかも女性4人組でミニスカ&超セクシーなんである。クラシックがわからなくたって、世のおにーさんたちは、ライヴ会場に喜んで足を運ぶのでしょう。サラ・ブライトマンにしても、あれほどの美声でドラマティックに歌い上げられると、ちょっとばかり上手いくらいのポップス歌手は霞んでしまう。
 前置きが長くなったが、イル・ディーヴォはイケメン(こう表現して気恥ずかしいが)4人組の、クラシカル・クロスオーヴァー・ユニットである。一見、男性アイドル・グループみたいなのだが、出身国もキャリアも違う4人に共通するのは、抜群の歌唱力。また、今までのこのジャンルと違うのが、クラシックをポップにアレンジするのではなく、ポップスをクラシカルにアレンジしてること。そういう意味で、より一層親しみやすいかもしれない。フランス出身のセバスチャン、アメリカ出身のデイヴィッド、スイス出身のウルス、そしてスペイン出身のカルロス。メンバー中、セバスチャンを除く3人は、すでにオペラ歌手として各地で活躍している(セバスチャンは独学)。ユニットとしては新人であるが、音楽家としては熟練のプロである。一度聴けば、その甘い声に虜になってしまう女性も多いのでは?
 すでに世界中で大人気のようで、日本でもアルバム・リリース前ながらマスコミに取り上げられ、発売を待ちきれないファンも多いとか。この秋、空前のイル・ディーヴォ旋風が巻き起こっても不思議ではないな。

Text by 濱田尚子(すみや本店ソフト館)

『イル・ディーヴォ』
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BMGファンハウス
発売中
CD
[初回盤]DVD付 BVCM-34040〜1
[通常盤]BVCM-31166
¥2,548(税込)

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【イル・ディーヴォ 日本オフィシャルサイト】http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/BV/ildivo/

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