クイーン+ポール・ロジャース

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クイーン+ポール・ロジャース

19年振りにクイーンが大復活!! フレディも大ファンだったという
ポール・ロジャースをヴォーカルに迎えてのライヴ音源をCD化!!
今秋には20年振りの来日も決定、またしても"クイーン旋風"が巻き起こること、必至!!

(初出『Groovin'』2005年8月25日号)

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 『Greatest Hits 1』で最も英国でベスト・アルバムを売ったアーティストとなり(現在400万枚以上)、同じくシングル『Bohemian Rhapsody』で2度も100万枚以上のセールスを記録した唯一のアーティストとして、そして『The Book Of British Hits Singles&Albums』で、ビートルズの総合チャート・イン週を抜き(英国ではセールス枚数よりチャート・イン週が、アーティストを評価するのに最も公平で正確な手段とされているようだ)、英国のオフィシャル・アルバム・チャートのチャンピオンとなった英国の国民的バンド、クイーン。ヴォーカル、フレディ・マーキュリーがエイズで他界して以来、ツアー活動を一切休止していたが、ポール・ロジャースをヴォーカルに迎え、3月28日のBrixton Academy(英)を皮切りに、19年振りとなるライヴ・ツアーを敢行。3月から始まったこのツアーは、7月8日の"ロンドン・ハイド・パーク、8万人コンサート"でファイナルを迎える予定だったが、あのロンドン同時多発テロに見舞われ、7月15日に1週間延期を余儀なくされてしまった。このコンサートには爆破テロの被災にあったロンドン市民の救命活動に関わったエマージェンシー・サービス(警察官、消防士、他)に感謝の意を込めて「僕達はロンドンのエマージェンシー・サービスの方々による今回の爆破テロに対する迅速な対応に感謝し、同時にこの悲劇から立ち直るロンドンの人々にエールを送りたいと思う」と、クイーン+ポール・ロジャース連名で声明文を発表。更には5,000人を無料招待、ロンドン市民は1週間振りに歓喜に沸いたというニュースも届けられた。
 そもそもこのプロジェクト、去年9月に行われた「フェンダー50周年」記念イヴェントでブライアン・メイとロジャー・テイラー、そしてポール・ロジャースが共演し、意気投合したことから始まった。ブライアン曰く「もう一度やるとは思ってもいなかった。誰かをフレディの代役に立てるという意見にはずっと反対だったからね。でもフレディの代わりを務めようなんてこれっぽっちも思っていない男に出会ったんだ。これはフレディがまだいるかのように見立てた焼き直しツアーじゃない」。更にロジャーも「ポールはフレディになろうとしない。フレディは彼の大ファンだった。マーキーでフリーのライヴを何度も見たよ。彼は当時のシンガーたちすべてに影響を与えたミュージシャンのひとりさ。だから一緒にできるのを僕はとても喜んでいる」と発言している。これらの発言からも分かるように、このプロジェクトは純粋に、それぞれのスタイルや音楽性を自然な形で融合させたいだけなのだろう。決して"金目当て"ではないことは明白だ。
 そして10月下旬には待望の来日公演も決定。その前にグッド・タイミングで届けられるこのライヴ盤。公演チケットをゲットされた方には予行演習として、残念ながらコンサートには行けない方にも、その雰囲気だけでも存分に堪能できるアイテムとなることだろう。クイーンの数々の名曲とフリー、バッド・カンパニーのヒット曲も交えて行われるというこのライヴ、日本の音楽史に残る伝説のコンサートになること、間違いなしだ。

Text by 大林 誠(大仁店)

『リターン・オブ・ザ・チャンピオンズ』
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東芝EMI
9月14日発売
CD(2枚組)
[初回盤]TOCP-67753〜4 ¥3,100(税込)※来日記念スペシャル・プライス
[通常盤]TOCP-67755〜6 ¥3,600(税込)

ブライアン・メイ(ギター/ヴォーカル)、ロジャー・テイラー(ドラム/ヴォーカル)、そしてポール・ロジャース(ヴォーカル/ギター)による、新生クイーンとして、5月9日のシェフィールド・アリーナ(英)で行われたライヴの模様を、2枚組CDでたっぷりお届けします!!

※CDの内容は初回盤、通常盤とも同一ですが、価格が異なります。

【クイーン 日本オフィシャルサイト】http://www.emimusic.jp/queen/

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