Ken Yokoyama

ARTIST PICK UP

Ken Yokoyama

PIZZA OF DEATH RECORDS、リリース・ラッシュの大トリは
レーベル・オーナーでもあるKen Yokoyama!
シングルに引き続き、出ます、出します、最強の2ndアルバム!

(初出『Groovin'』2005年10月25日号)

Ken Yokoyama-A.jpg

 私調べによる、「ライヴに行くと絶対このバンド、もしくはレーベルのTシャツ着てるヤツいるよね」ランキングで堂々の1位が「PIZZA OF DEATH」系のバンドTシャツである。あのバックのロゴ。あれを見るだけで仲間意識を持ってしまうのは何故?という問いはさておき、それぐらいキッズからの信頼を得ているのがPIZZA OF DEATH RECORDSなのだ。
 そんなレーベルが抱えているバンドも良質で、発表される音源もさすがッ!なわけなのだ。特に今年の夏前後からは、RAZORS EDGE、SLIME BALL、Hawaiian 6、海外からはVENEREAとリリース・ラッシュだったのだが、その大トリを飾ってくれるのが、Ken Yokoyamaなのだッ!そして、彼は大トリを飾るに相応しいアルバムを作ってくれちゃったのだ(さすがッ!)。
 その今作は、前作とはうってかわって「パンク」。更に言うならば、より"バンド感"が色濃く出ている。実際、前作を作った時点では彼はライヴ活動をしておらず、レコーディング・メンバーとライヴ・メンバーが異なっていた状況の中で作った前作はまさに「横山 健のソロ作」だったが、今作は前作リリース後からこなしてきた膨大な数のライヴによって鍛え上げられた、正真正銘「Kenバンド作」なのである。
 ライヴによって強く結びついたバンドが生み出した今作は、全てライヴで聴きたい!と思わせる強力な楽曲ばかり。アルバムは、これはライヴのオープニング特等席か?っていうぐらいシンガロング必至な「Cherry Blossoms」で始まる。そこからの流れで「Jealous」が始まるのだが、この流れにもう鳥肌立ちまくりである。リフ1つで心拍数が急上昇!オーッ、きた、きた、きたぁ〜ッ!って感じなのである(…って伝わります?)。そしてシングルでも発表された「How Many More Times」を挟んで「Last Train Home」。メタル上がりの私は、この曲に一番反応してしまった!明らかにメタルの影響を受けたと思われる、あのリフ、あの激しいギター・ソロ。ライヴでオジー・オズボーンや、メタリカのカヴァーをしてきたKenさんらしいナンバーである(これはもう、ヘドバン必至!?)。
 そして、Ken Yokoyamaならアレでしょ?アレ!そう「カヴァー曲」!! 今作にももちろん収録されている。ライヴでもド定番の「Can't Take My Eyes Off Of You」(オリジナルはフランキー・ヴァリで、ボーイズ・タウン・ギャングでも有名)。この曲はライヴでの評判が非常に良く、本人もそんなウケたならレコーディングしちゃうよ?という公約通り(?)アルバムに収録。これはシンガロング&モッシュ間違いなし!更にはサント&ジョニーの「Sleepwalk」のカヴァーも収録。彼自身敬愛する「内田勘太郎」と生セッションして緊張してしまったという逸話が嘘のように優しい音が響く…。
 今作を聴いて思うこと。やっぱりライヴが見たいッ!この言葉に尽きる。まだツアーは発表されていないが、もうライヴのことを考えてしまうのである。何時か来るライヴ当日まで、このアルバムを聴きながら待つことにしようじゃないかッ!
 アッ、ちなみにネタバレかもしれないですが、ボーナス・トラックで、日本人なら誰でも知っている超有名曲のカヴァー&「健」によるサージのインタヴュー(爆笑)が収録されているらしいゾッ!

Text by 野村 翼(鎌倉深沢店)

『Nothin' But Sausage』
Ken Yokoyama-J.jpg




PIZZA OF DEATH RECORDS
11月9日発売
CD
PZCA-27
¥2,300(税込)

10月5日発売のシングルに続いて、Ken Yokoyamaの2ndアルバムが出るぞッ!前作とは変わって、今作を表すとするならば「パンク」!度重なるライヴによって培われたバンドの強度がハッキリと表れており、スピード・チューン連発で、個人的には大興奮!

【Ken Yokoyama 公式サイト】http://www.pizzaofdeath.com/

inserted by FC2 system