プッシーキャット・ドールズ

"18禁"の衝撃デビュー！動くブロードウェイか？「ムーラン・ルージュ」か!?
超話題のキャバレー・ダンス・エンターテイメント集団、プッシーキャット・ドールズ。
大ヒットを記録中のシングル「Don't Cha」を含むデビュー・アルバム、遂に登場！

（初出『Groovin'』2005年10月25日号）

　現在全米では50万枚の初回出荷、UKでは10万枚という超強力チャート・デビューも決定しているキャバレー・ダンス・パフォーマンス集団、プッシーキャット・ドールズ。メンバーは、ロビン、ニコール、メロディ、カーミット、アシュリー、ジェシカ、キムのヴォーカル＆ダンサーの7人組。ロサンゼルスを拠点に、ラスベガス、ニューヨーク、マイアミと華やかなキャバレー・ショウを各地でこなす彼女達のステージは、瞬く間にソールド・アウト。ダフ屋で高値を呼ぶほどの超人気ぶりなんだとか。また、この人気から既に数々のPVや映画で客演（映画「チャーリーズ・エンジェル」）も果たしてきた彼女達のショウの主宰者は、あのジョニー・デップだというから驚くばかり。
　毎回ショウのハイライトとなっているサプライズ・ゲストも、グウェン・ステファニー（最近全米チャートを賑わしている）、クリスティーナ・アギレラ、ピンク、シャーリーズ・セロン（大ファン！）、ブリタニー・マーフィというギャラを考えたらもの凄い事になる超豪華ぶり。そのセクシーなステージングは、インタースコープ創始者であるジミー・アイオヴィンもノック・アウトで契約を結ぶ事となる。1stシングル「Don't Cha」がさっそく全米チャートを賑わせ、更にはサントラ『シャーク・テイル』『シャル・ウィ・ダンス？』にも楽曲提供をし（どちらもアルバム未収録）、ハリウッド繋がりからウィル・スミスからもラヴ・コールを受け、彼の復活アルバム『ロスト・アンド・ファウンド』にもゲスト参加している。
　では、ここからはアルバムのオススメをご紹介。本作のプロデューサーは、南部の雄グッディ・ムブのシーロー。1曲目「Don't Cha」は、前文でも触れた言わずと知れたリード・ナンバーで、バスタ・ライムスのぶっ飛びRapが炸裂！2曲目「Beep」ではブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アムを、3曲目「Wait A Minute」ではティンバランドをフィーチャーしている。4曲目「Stickwitu」は3曲の流れを汲んだスロー・バラードで、彼女達のコーラス・ワークがとても心地よい（個人的には1番のお気に入り）。7曲目「Hot Staff」、ホット・スタッフと言えばドナ・サマーを思い出してしまうのは私だけだろうか（結構似ているんです…）？80'sディスコ・サウンド調で、もしかしたらカヴァー？と思ってしまったほど（現時点では資料がないので解りませんが）。しかしこれはこれでまたいい！10曲目「Right Now」はこれぞショウビズってな感じのナンバー。12曲目「Feelin' Good」はアルバム最後の曲で、頭の中に舞台のシーンが浮かんでくるようなジャジーなナンバー。踊れる曲が満載で、全てにおいてエンターテイメントなアルバムと言える仕上がりとなっている。
　MTVでPVがヘヴィー・ローテーションでかかりまくり、全米全欧で多くの男達の目線を釘付けにしてきたプッシーキャット・ドールズ。次は日本の男性を魅了するのは間違いない！カッコよさ、スタイル、ファッションなど、案外女性から人気に火がつくかも…？とにかく日本でのライヴ・パフォーマンスを早く観たいところ（11月には来日プロモーションが予定されている）。いまだ謎に包まれている彼女達の全貌を、早くこの目で確かめたいものである。

Text by 勝又祥治（御殿場店）