ACIDMAN

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ACIDMAN

我が道を突き進む3ピース・バンド、
ACIDMANが待望のニュー・アルバム『and world』を発表。
高い芸術性を誇る硬派なギター・サウンドは、他の追随を許さない!

(初出『Groovin'』2005年11月25日号)

ACIDMAN-A.jpg 数あるギター・バンドのなかでも、その硬派なサウンドでコアな音楽リスナーを唸らせているACIDMAN。3ピースという最小限の編成によって奏でられるストイックなまでの音構築、歌詩やアート・ワークに見られる高い芸術性、そして何よりメジャーという枠に捉われずに自身の拘りを追求する姿勢は、現在の日本のロック・シーンにおいて強烈な異彩を放っている。2002年のメジャー・デビュー・アルバム『創』がいきなりオリコン初登場9位をマークし、日本ゴールドディスク大賞"ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤー"を獲得するなど、 これ以上ない幸先のいいスタートを切った彼ら。その後もコンスタントに作品をリリースすると共に、精力的なライヴ活動を行い、日々"ACIDMAN中毒者"を増殖させている。
 快進撃を続けるそんなACIDMANの待望のニュー・アルバムが完成した。この秋"REST&ACTシングル"として発表した2作品—REST(静)の「季節の灯」と、ACT(動)の「world symphony」を含む、3ピース・バンドの可能性を突き詰めた大作である。アコギの優しい音色で始まるイントロダクションで幕を開け、途中、浮遊感漂うインストを挟み、壮大なタイトル・ナンバー「and world」でクライマックスを迎えるこのアルバムは、静と動のコントラストによって、まるで一編の映画を観ているような感覚になる1枚だ。どこか物憂げなその世界観は、ゆっくりとしっとりと心に染み入ってくる。前作『equal』では、アルバムと連動した映像集を発表するなど、ヴィジュアル・ワークにも並々ならない拘りを見せている彼らだが、今作の初回盤には、アート・ディレクター、藤田二郎(FJD)が曲ごとのイメージをイラストに描いたアート・ブックを封入。イラストを見ながらアルバムを聴けば、更にその感動は深まるはず。ファンならば是非ともゲットしたいアイテムだ。
 来春には、この新作を引っ提げた全国ツアーも決定しているACIDMAN。地に足を着けて着実に我が道を突き進む彼らに要注目である。

Text by 池 佐和子

『and world』
ACIDMAN-J.jpg



東芝EMI
12月7日発売
CD
[初回盤]TOCT-25866 ¥3,100(税込)
[通常盤]TOCT-25867 ¥2,800(税込)

今秋"REST&ACTシングル"として発表した「季節の灯」と「world symphony」の2曲を含む、待望の4thアルバム。"静"と"動"のナンバーが見事なコントラストを描く大作!繊細かつエモーショナルなギター・サウンドはもちろん、文学的な詩の世界観にも注目。初回盤はアート・ブック付デジパック仕様。

【ACIDMAN OFFICIAL WEB SITE】http://www.emimusic.jp/acidman/index_j.htm

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