mink

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個性際立つ魅惑的なアート・ワークで話題となったmink。
そのイメージをより豊かにする、艶やかなminkの歌声に魅了された人は多いはず。
この冬を美しく、そして温かく彩るであろう、待望のミニ・アルバムがリリース!

(初出『Groovin'』2005年11月25日号)

mink-A.jpg 「色っぽい…」。今年の8月にリリースされたプロローグ・アルバム『mink』に初めて出会った時の感想である。久々に目が釘付けになったCDジャケットだった。モノクロの、いたってシンプルな色彩にも拘わらず醸し出される強烈な存在感。少し下向き加減で、優しい微笑みを含む女性の横顔…何か嬉しい事でもあったのだろうか?今にも歌い出しそうな唇もまた、ため息が出る程の艶やかさを漂わせていた。このアート・ワークに惹かれて思わず手に取ってしまった、なんて人も多いのでは?
 そんな、私の密かな一目惚れなど軽々と飛び越え、瞬く間にこのアルバムは話題となりスマッシュ・ヒットを記録。それもそのはず、本作にはNHK23時連続ドラマ「笑う三人姉妹」主題歌「おまじない」、映画「頭文字<イニシャル>D THE MOVIE」挿入歌「beautiful」など複数のタイアップ曲が収録されており、私の無知っぷりを恥じる程、彼女は既に"時の人"への一歩を踏み出し、聴く者の心をしっかりと掴んでいたのである。そして何より、私のヴィジュアル先行の先入観もを損なわずに、むしろ想像以上の表情豊かな歌声に、出会った時以上の衝撃を受けた。低音の安定感、少し霞むハスキーなビブラート、そして高音ともなればこの上ない開放的な歌声を響かせる(個人的にこの圧倒的な歌唱力と強い個性は、MISIA以来の衝撃かもしれない …)。その後、10月にはシングル『beautiful/One Suitcase』をリリース。そして12月7日に待望のミニ・アルバム『e+motion』をリリースする。
 ちょっぴり人恋しく、寂しい気分になりがちなこの季節を、キラキラと輝かせ、心にほんのりと温かい明かりを点してくれるminkの歌声。彼女の魅力をじっくりと堪能出来るバラード曲を中心に、ゴスペルや名曲「Amazing Grace」といったウィンター・シーズンを彩るテイストの楽曲を10曲収録(予定)。ひんやりとした冬の冷たい空気に包まれる中、郷愁の温もりに思いを馳せるクリスマス・ソング「聖なる夜にいたい場所」、愛する人へ感謝の気持ちとありったけの想いを歌ったラヴ・ソング「Rescue Me」、ファンタジックなオーケストラの響きが心地よい「笑顔の法則」など、様々な愛の形を歌ったラヴ・ソングが満載。中でも印象的だったのが「One Suitcase〜別れの朝〜」。バンド・スタイルのキレのある力強いサウンドが、バラードの群れの中で良い意味での異色を放っている。そしてminkの霞みがかった歌声もまた、クールかつソウルフルで格好良い(一聴しただけで、すぐさま1番のお気に入りになってしまったほど…)。そして本作でもminkの魅力を引き立てるべく、気鋭のアーティスト、enaによるアート・ワークを起用。冬の装いをしたデザインもまた、これまでにない愛らしさを含んだ艶めきを放っている。まさに本作にピッタリのアート・ワークとなったのではないだろうか。
 12月には待望の単独ライヴも決定しているmink。是非とも間近でその歌声を味わってみたい。けれど弱冠21歳とは思えぬ存在感に、また私は驚かされるのだろう…。あぁ、彼女への期待は膨らむばかりである。

Text by 浜田幸子(編集部)

『e+motion』
mink-J.jpg




rhythm zone
12月7日発売
CD
[限定生産盤] RZCD-45313  ¥2,800(税込)
[通常盤] RZCD-45314  ¥2,200(税込)

個性際立つ魅惑的なアート・ワークで話題となったmink。そのイメージをより豊かにする、艶やかな彼女の歌声に魅了された人は多いはず。この冬を美しく、そして温かく彩る待望のミニ・アルバム。全10曲収録(予定)。限定生産盤は2006年版ビニールカバー付スケジュール帳封入。

※写真は[限定生産盤]のジャケットです。

【mink オフィシャルサイト】http://www.mink.cc

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