MY BEST CHOICE!

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第69回 
柴崎元紀(すみや向ヶ丘ダイエー店 サブマネージャー)

(初出『Groovin'』2005年12月25日号)

 初めて彼らの音を聴いたのは確か2004年の12月。すでにアルバムが何枚か出てたりして世間的には充分認知されているバンドであったけど、私はリンキン・パークという名前は聞いたことはあるけど……程度の認識。この時発売されたのがJAY-Zとのコラボ・アルバム『コリジョン・コース』なのだけれども、有名なバンドだからと気まぐれで試聴してみて、すっごい衝撃。「これは!なんだ、このツボにはまるメロディは!!」M-4の「ナム/アンコール(NUMB/ENCORE)」を聴いたときの「見つけた感」といったらもう、顔がニンマリするというかなんというか…。で、オリジナルが聴きたくてこの『メテオラ』を買うことになるわけです。
 とにかく惹かれてたまらないのが、アルバムの最後を飾るM-13の「ナム(NUMB)」。ヘヴィなサウンドに切ないヴォーカルもさることながら、第一印象でハートを「ガシッ」とつかまれた美しすぎるメロディ。「そう!コレが聴きたかったんだよ!」と言ってしまえる1曲なのです。もちろんアルバムとしての完成度は高く、ヴォーカル、MC、ギター、ドラム、そしてDJというバンド構成の魅力の集大成的なM-7「フェイント(FAINT)」、ドライヴ感と終盤の盛り上がりにK.O.必至なM-9「ブレイキング・ザ・ハビット(BREAKING THE HABIT)」、"おまえら日本好きなんだろ"的なM-11「ノーバディズ・リスニング(NOBODY'S LISTENING)」なんかもあって、ヴァラエティに富んだ楽曲群。ヘヴィ・サウンド+セツナ系ヴォーカル&MC+美メロ+スクラッチ、たまらん。そんな訳でいまだに何度も聴いてはニンマリしてしまう1枚となったわけです。
 さあ、今日も「見つけた感」を与えてくれる1曲を探しに行かねば!

*なお次回は、栗原香織氏(すみや焼津登呂田店)が登場します。お楽しみに。

リンキン・パーク
『メテオラ』
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ワーナーミュージック・ジャパン
発売中
CD
WPCR-11440
¥2,520(税込)

ヘヴィ・ロックの雄、リンキン・パークの人気と実力を決定付けた、オリジナル2ndアルバム。ヘヴィネス&美メロ、セツナ系ヴォーカル&クールMC。このキーワードにピンときたら買って損なし。統一感のある「色」とヴァラエティに富んだ楽曲が魅力。

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