HOTEI VS RIP SLYME

ARTIST PICK UP

HOTEI VS RIP SLYME

ロック×ヒップ・ホップの歴史的コラボレーション!
MTVが仕掛ける国内初の本格的"MASH-UP"トラックがここに誕生!
HOTEI VS RIP SLYMEの壮絶な音楽バトルを体感せよ!

(初出『Groovin'』2006年1月25日号)

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 ここ数年、音楽シーンでは大型コラボレーションがやたら目に付く。昨年だけを見てもコラボレーション楽曲としては、空前のヒットを記録したGLAY×EXILE、車のCMソングとしてオンエアされたクリスタル・ケイ×ケミストリー、紅白でも話題になったm-flo loves Akiko Wada、さらにはすみやとGEO…(はチョット違うか?)。とにかく巷は大型コラボレーションが目白押しである。
 そして2006年、先陣を切ったのはロック界において圧倒的存在感を誇る日本屈指のロック・ギタリスト、布袋寅泰とメジャー・デビュー以来進化し続けるヒップ・ホップ界を代表するRIP SLYMEという異色の組み合わせだ。しかし今回はただのコラボレーションとはワケが違う!MTVが仕掛ける国内初となる"MASH-UP"トラックとなっている。コラボレーションは辞書で引くと「共同作業」。これまでコラボレーションといえば複数のミュージシャンが共同でゼロから新しい曲作りをするものが大半だったが、MASH-UPとはジャンルの異なるアーティストが互いのヒット曲を持ち寄り、そこから新曲を作り出すという、既存のコラボレートとは少し異なる技法である。ユーリズミックス×フェイスレス、ジェイ・Z×リンキン・パークなど、海外でも大きな話題を巻き起こしているこのMASH-UP。記念すべき日本第1弾MASH-UP楽曲は、布袋寅泰からは映画「キル・ビル」のテーマ曲となり、世界的にも大きな評価を受けることとなった「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」、RIP SLYMEからはライヴで最も盛り上がるファンキーなトラック「FUNKASTIC」がチョイスされた。タイトルはズバリ「BATTLE FUNKASTIC」(RIPヴァージョンは「FUNKASTIC BATTLE」)。RIPヴァージョンはよりファンキーに、布袋ヴァージョンはよりヘヴィなサウンドに仕上がっている。この世紀のコラボレーションを結びつけたのは両者を良く知るプロデューサーであり、実力派DJとして名高い福富幸宏氏。まずBPMを「FUNKASTIC」に合わせて同時に鳴らし、布袋がギターとベースを入れる。あらためて原曲「BATTLE WITHOUT〜」を聴くと「こんなに遅かったっけ?」と思うくらいにテンポがアップしている。続いてRIPがフェイクを加え徐々にトラックが完成していく。まさに「轟音」とでも言うべき圧倒的存在感をもった重厚なリフと、腹の底まで響くバス・ドラの強烈なキック音。そこに軽快で歯切れの良いラップが加わると、布袋がギター・ソロで応戦。…と、タイトル通り両者の「バトル」が繰り広げられる。あの超ハッピーでファンキーな「FUNKASTIC」がスリリングでCOOLな全く別の楽曲に見事生まれ変わっている。これは、楽しい!これぞMASH-UPの醍醐味である。これまではリミックスが原曲を超えることなどありえないと思っていたケド、そんなことはない!正直これほどカッコイイ楽曲が完成するとは、実際耳にするまでは思いもしなかった。まさに「グッジョブ!」である。
 本作をきっかけに、今後の音楽トレンドのひとつとなるであろうこのMASH-UP。第1弾にしてこれほど完成度の高い作品が登場したことが、後続のアーティストたちにどのような影響を与えるのか?次のMASH-UPはいったいどんな組み合わせなのか?想像しただけでワクワクしてしまう。

Text by 矢部信之(市原白金通り店)

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2大アーティストが織り成す究極の化学反応。ロック代表・布袋寅泰とヒップ・ホップ代表・RIP SLYMEによる超大型コラボレーション!日本初の本格MASH-UPトラックが両者ヴァージョンで誕生。まさに「グッジョブ!」、ファンなら両方「買ッチマイナー!?」

【公式サイト】
布袋寅泰 http://www.hotei.com/
RIP SLYME http://www.ripslyme.com/

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