yumi

"見て良し、聴いて良し"、まさにフルートを吹くために生まれてきた
"フルートの妖精"yumi、デビュー！
甘〜い香りがいっぱいの1stアルバム『メルヘンな風』は必聴！

（初出『Groovin'』2006年1月25日号）

　いきなり私事ですが、中学の3年間は吹奏楽部でフルートをやっておりました。私はそこで「これほどイメージが強い楽器は無い」と思い知らされました。その"イメージ"とは……フルートを知らない人は少ないと思われます。そうです、"フルート＝お嬢様"というイメージです。技術が伴えば気にしないところですが、多感な思春期……そんなこんなで、私のフルート人生はわずか3年で終了したのでした。
　あれから早十何年……今回ここでご紹介する"yumi"のアーティスト写真を目の当たりにした途端、今時に言うところの「キタ−(゜∀゜)−−!!!!」末梢神経に衝撃が。フルートのイメージにピッタリ！さらにプロフィールを見てまた衝撃。東京芸術大学音楽学部に在学中の彼女、幼少の頃からピアノを学び、同時に作曲にも大きな関心を持ち、14才からフルートを学び、早くから注目すべき才能を発揮し、静岡県学生音楽コンクール管楽器部門高校生の部第1位、毎日新聞社主催全日本学生音楽コンクール高校の部フルート部門第1位など、数々の成果を収めている……探せばいるんですね。外見も中身も伴った、フルートを吹くために生まれてきたようなお嬢様が。感動。
　そんな彼女にピッタリなタイトルのアルバムが、このほど発売されました。本人作曲のタイトル曲を含めた6曲入りで、さまざまなフルーティストに師事し絶賛を浴びているほどの技術と音楽性が余すところ無く発揮された内容です。表情豊かな音色は、まるで風に揺れる花や、飛び回る小鳥のように軽やかで可愛らしく、パステルカラーで彩られた空間に漂う、甘〜い香りに包まれるような感覚さえおぼえます。それにしても「熊蜂の飛行」はいきなり鳥肌が立った！なんですかこのテクは!? 聴き終わるまで震えっぱなし！フルートを始めてまだ10年も経っていないとは信じられません！私も久々にフルートを吹きたくなってきました！
　そんな、"見て良し、聴いて良し"なyumiですが、写真集の発売も決定しているとか。これは楽しみ！今時に言うところの「萌え〜」＋αという貴重な存在、yumiは、新年早々要チェックです！

Text by 二宮万里（編集部）