175R

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175R、約1年5ヶ月ぶりとなるニュー・アルバム『7-SEVEN-』をドロップ!
バンド結成7年目を迎え制作された本作は、七色のように色鮮やかに輝く全13曲、
ヴァラエティに富んだ音色が飛び出す、カラフルな仕上がりです!

(初出『Groovin'』2006年2月25日号)

 昨年の175Rは実に精力的にシングル・リリースを続けてきた。1月にはライヴ会場限定CD「マンハッタン」をリリース、3月には"KIT KAT"とCDをセットにして新曲「グラフィティー」を発表、全国のコンビニで発売された限定50万枚は瞬く間に完売となった。また9月にはシングル「メロディー」を発表し、ゲームソフトのタイアップ曲としても話題となった。そして11月には両A面シングル「シャイン、光の道しるべ/白いクリスマス」をリリース、「シャイン〜」は"キロロスノーワールド 2006"CMソングに起用され、ウィンター・スポーツを盛り上げる疾走感たっぷりなロック・ナンバーは、映像に鮮やかな彩りを添えた。そしてつい先日、ニュー・アルバムのリード楽曲「ボクハナンダ〜応援シタクナッタノダ!! Ver.〜」が"緊急"先行リリース。この曲もまた、"Z会の通信教育"TV-CMソングとして絶賛オンエア中なので、耳にした方も多い事だろう。この様に彼らの歌は私たちの日常に気付くと浸透していたのである。
 そんな話題性たっぷりのシングルを収録したニュー・アルバム『7-SEVEN-』。"収録されている1曲1曲に個性があり色がある意味で七色を表し、バンド結成7年目に作り上げられた作品"という意味合いからこのタイトルが付いたそう。これまで彼らはバンドのカラーをストレートに伝える為に、メンバー4人だけで表現するアレンジを強調してきたが、本作では亀田誠治をプロデューサーに迎えての共同作業、そしてツアーのサポートとして参加している皆川真人(Key)を迎えてのレコーディングを行うなど、"第三者的視点"が加わった事により、彼らの音楽性はよりポップに、普遍的な音の広がりを見せた。そして全曲日本語詞というのも新たな試みである。夢を抱き、紆余曲折ありながらも真っ直ぐ前を見つめる「ボクハナンダ」で幕開け、まるで彼らそのもののようにも感じてしまうこの曲は、彼らのアンセム・ソングと言っても過言ではない逸品。スピード感溢れるロック・チューン「ゆっくりと消えた花」では、これまでの彼らを垣間見せつつも、シンセのビートによって更にスピード感がプラスされサウンドに深みを持たせている。故郷に流れる紫川を歌った「プラスティック〜紫川のほとりにて〜」では、ゆったりとしたメロディーにノスタルジックな気分になり、かと思えばライヴでお馴染みの確信犯的ロックン・ロール・ナンバー「メロンパン」でアゲアゲなテンションになったり。その他にもアコギの旋律が心地よい「パズル」や、夢を追う事で恋を失った「春風」では、ギターのアルペジオがやりきれぬ切ない想いを回想させる。ラストを飾る「Sunday〜君だけの特別な週末〜」にはゲスト・コーラス(彼女役)としてPUFFYの吉村由美が参加、抜群な相性のコーラス・ワークに加え寸劇ありとユニークな仕上がりとなっている。
 彼らはよく"青春パンク"と括られがちだが、もはやその域を超え、次の段階に突入したように感じる。ロック・バンドとしての可能性を提示した本作は、良い意味でこれまでのファンを裏切り、新たな印象をもたらした。4月からは全国ツアーも決定、今年も目覚ましい活躍になりそうな予感…このアルバムを聴いてそんな事を確信した。

Text by 浜田幸子(編集部)

『7-SEVEN-』
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UME, INC.
発売中
CD
TOCT-25978
¥2,800(税込)

約1年5ヶ月ぶりとなるニュー・アルバム!ライヴ会場限定シングル「マンハッタン」、KIT KATとのコラボで話題となった「グラフィティー」等シングル4曲を含む全13曲収録。バンド結成7年目を迎え制作された本作は、七色のように色鮮やかに輝くポップなサウンドが満載!イナゴのポジティヴ・パワーが炸裂です!

【175R OFFICIAL WEB SITE「BUG BOX」】http://www.175r.com/

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